□side
今日はシゲくんのリクエストでゆうやの行きたがってた遊園地に来た
□「着いたよ〜」
♡「やったー!ママあれあれ」
□「はいはいわかったよ」
▽「シゲ久しぶりやな覚えとるか?」
〇「うん、でもいい思い出がない」
▽「たしかにな、前のママは自分のことばっかで、わがままやったもんな」
▽「でも、今日は慶ちゃんやからいい思い出たくさんできるよ!」
〇「だといいな〜」
□「ゆうやちょっと待ってシゲくんとパパ置いてっちゃダメでしょ」
♡「はーい」
▽「ゆうくんは何乗りたいのかな?」
♡「あのすべり台みたいの乗りたい」
ゆうやが指さしたのはジェットコースター
俺は正直苦手
どうしようかな
〇「ゆうくんはパパとあれ乗ってきて、僕ママとお馬さん乗ってくるから」
♡「うん!パパ早く〜」
▽「わかった!じゃあ後でな」
□「うん!ゆうやよろしくね」
▽「はいよ」
2人が行くと
〇「ママ大丈夫?」
□「なんで?」
〇「だってママあのすべり台みたいの苦手でしょ?」
□「よくわかったね」
〇「ママ嫌そうな顔してたから」
□「そっか、ありがとう!」
□「シゲくんはお馬さん乗りたいんだよね?行こっか」
〇「うん!」
ほんと優しいなシゲくんは
~お昼~
お昼はフードコートで食べることに
□「何食べたい?」
♡「僕あそこのハンバーグ!」
▽「俺もハンバーグにしようかな〜」
□「じゃあ買ってきてもらってもいい?」
▽「了解!」
□「シゲくんは何食べたい?」
〇「えっ、僕?」
□「そうだよ」
〇「僕は別に安いのでいいし、ちょっとでいいよ」
あーあ癖になっちゃってるな〜
まぁ俺のせいでこうなっちゃったんだけどね
□「好きなの選んでいいよ」
〇「えっ、でも」
□「お金のことは気にしないの」
〇「うん、じゃあポテト食べたい!」
□「他は何食べたい?」
〇「んー……ゆうくんと同じの食べる!」
□「ほんとにいいの?」
〇「うん!」
□「わかった、買いに行こうか」
〇「えっ、ママがお金出すの?」
□「そうだけど?」
〇「えっとでも、僕はママと血が繋がってないよ?」
□「今はもう家族でしょ?だからママが払うの」
〇「ありがとう!」
優しくて可愛いな〜
お昼を食べたあと
クレープ屋を見つけた
□「あっ、」
食べたい!けどがまん
〇「ママあれ欲しい!」
□「えっ?ほんとに?」
シゲくんが指さしたのはクレープ屋だった
〇「んーと僕食べたいのじゃなくて、ママが食べたそうだったから」
□「ほんとシゲくんにはわかってしまうな〜」
〇「えへへ^^*」
〇「あっ、でも僕にもちょっとわけてね」
□「もちろん!」
シゲくんとクレープを一緒に食べて、ゆうやの行きたがってたお化け屋敷に行くことに
お化けも苦手
〇「ママ大丈夫僕がいるから」
□「うん、ありがとう」
シゲくんにはなんでもお見通しみたい
お化け屋敷の中に入ると
□「ぎゃああああああああああああぁぁぁ」
〇「ママこれ人間生きてるから大丈夫」
□「でも怖いよ(´;ω;`)」
〇「じゃあママ目つぶってて僕が出口まで連れて行ってあげる」
□「ありがとう(><)」
無事ゴールまで着いた
□「着いた〜シゲくんありがとう!ギュー」
〇「ううん!」
このあと家に帰った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!