第20話

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2019/03/31 05:45
教室へ行くとイェニョン先輩は一人で外を見ていた。
私
あの…
イェニョン
イェニョン
イェニョン
イェニョン
あ、あなたちゃん!
私
卒業おめでとうございます。
イェニョン
イェニョン
ありがとう!
わざわざ言いに来てくれたの?
私
あ、別の用事があって。
私
私、ジミン先輩にコクります。
イェニョン
イェニョン
えっ?あなた正気?
私
わかってます。フラれるって。
でも、後悔したくないんです。
私
今日言わなかったら自分がどうなっちゃうかわからないから。
イェニョン
イェニョン
…そうね。私は何回あなたに助けられたことか。
イェニョン
イェニョン
私、ジミンと別れてあなたちゃんと付き合ってって言ってくるね。
私
待ってください!
私はジミン先輩とイェニョン先輩が別れることを望んでるわけじゃないんです。私は、私はただ自分に後悔したくないから。
イェニョン
イェニョン
わかったわ。
私
では。
@卒業式なう
チェヨン
チェヨン
やっと終わった〜
チェヨン
チェヨン
今日一緒に帰る?
私
…ううん。今日は遅くなるから。
チェヨン
チェヨン
おけぇー
チェヨン
チェヨン
じゃねばーい。
私
ばいばい!
たくさんの卒業生がいる中、ジミン先輩を探した。







けど、姿は見つからず。
ジミン先輩
ジミン先輩
あなたちゃん??
声の聞こえた方は教室だった。
私は教室へ向かう。
私
先輩!
ジミン先輩
ジミン先輩
やっぱりさっきのあなたちゃんだねㅎㅎ
私
私、私、先輩のことが大好きでした!
ジミン先輩
ジミン先輩
…ありがとう。大好きでしたか。
私
自分に後悔したくなかったんです。
だからコクって諦めようって決めました。
ジミン先輩
ジミン先輩
こんな俺でごめん。
私
1年間ありがとうございました。
私は深々と頭を下げ、学校を去った。













これで良かったんだ。
















私は夕日に照らされながら、今まで生きてて一番大きくて綺麗な涙を流した。

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