あなた「えええええ!!?皆さんが吸血鬼っ!?」
事の発端は二月十七日午後五時四十三分
探偵社にある組織からの差金?が、来たそうで…
その人の異能らしいのです。
ナオミ「異能力者だけに有効らしく…」
あなた「異能にかかったらどうなるんですか?」
ナオミ「吸血欲求…?と言うものが出てくるらしいんです。」
あなた「つまり、血を飲みたいと言う衝動が出る、と言う事ですか?」
ナオミ「ええ、恐らくその通りですわ」
となると、異能の継続時間にも問題が……
あなた「其れはどれくらい続くかわかりますか?」
ナオミ「一週間ほどかと…メモがデスクに置いてありました。」
あなた「一週間…なんとかやり過ごすしかありませんね。そしてかかった方は…?」
ナオミ「確か、太宰さん、敦さん、乱歩さん、其れと、私のお兄様♡ですわ」
あなた「多いですね…」
というか何故、其の四人だけ…?
ナオミ「其れは、国木田さんと社長は別室で会議、賢治さんは近くの爆発事故について調べていたからですわ。」
鏡花ちゃんには無害だった、……?
何故、
ナオミ「取り敢えず皆さんは自宅待機ですの。」
あなた「其れでは私、何か作って持っていってきます」
ナオミ「襲われないように、気をつけてくださいませ」
あなた「はい、谷崎さんはお任せしますね。」
ナオミ「勿論ですわ」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。