あなた「おはようございます」
背後に回り込んで押し倒し、首にナイフを突き立てる。
ひゅっと息を呑む男
やはり小物でしたね……、
こんな玩具で怖がるなんて…
??「な、なんでっ」
あなた「お粗末なんですよ、気配の消し方が」
別に、放っておいても佳いんですけど……一般の方には危ないですからね。
あなた「全く…本当に面倒くさい……。
さて、貴方の…貴方達の組織の目的は何ですか?」
??「言うわけないだろう?嬢ちゃん、あんまり俺を怒らせんなよ」
さっきは怖がってたくせに……私の姿を見て強気になって…全くもって
あなた「哀れですね」
??「なっ…!?」
ダンッ
あなた「勘違いするな、私は頼んでいるわけじゃない。
命令、しているんです。」
少し殺気を含んで言い放つ。
手に持っていた拳銃を放り投げ、男はチッと舌を鳴らした。
??「っ…聞かされてねぇよ。俺は下っ端なもんでね、ただ近々"あの人"が来る。くっ…ハハハハッ!」
あの人……。
??「あーあ、俺もここまでか」
あなた「何を言ってっ…」
??「ふっ」
油断は禁物……なのにっ
何故思わなかった?考えなかった?
拳銃が2丁あるかもしれないって
あなた「んなっ…!待って!まだ聞きたい事は山ほど______________」
バンッ
あなた「っ……やられた」
此れは恐らく敵の策、此奴は私に"わざと"情報を流すように仕込まれていたのだろう。
あなた「元よりただの捨て駒ですか…腐ってますね」
皆さんにお伝えしなければ
あなた「もしもし、社長?ええ、今接触しまして___________え?乱歩さん?はい、元気ですよ。___________」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。