第24話

守り抜いて
8,233
2022/01/27 11:58
日向「しゃーねー、入るか」



少し拗ねたように、口を尖らせる日向くん。


ふふっ、乱歩さんみたい…



あなた「……っ!」



こんな時に…っ



まァ……恐らく小物ですが……。





あなた「日向くん、工くん、先に入っていてください」





五色「え?」




あなた「少し野暮用が出来ました」




日向「分かった!工、いこーぜ!」




五色「……わかった!」





















あなた「本当に優しい方たちですね…」




きっと6年前の私なら…口すら聞けなかった、明るい世界の人たち。






絶対に守り抜いて見せます。






























あなた「おはようございます」






背後に回り込んで押し倒し、首にナイフを突き立てる。



ひゅっと息を呑む男




やはり小物でしたね……、




こんな玩具で怖がるなんて…






??「な、なんでっ」





あなた「お粗末なんですよ、気配の消し方が」








別に、放っておいても佳いんですけど……一般の方には危ないですからね。






あなた「全く…本当に面倒くさい……。
さて、貴方の…貴方達の組織の目的は何ですか?」





??「言うわけないだろう?嬢ちゃん、あんまり俺を怒らせんなよ」




さっきは怖がってたくせに……私の姿を見て強気になって…全くもって




あなた「哀れですね」




??「なっ…!?」




ダンッ









あなた「勘違いするな、私は頼んでいるわけじゃない。
命令、しているんです。」



少し殺気を含んで言い放つ。



手に持っていた拳銃を放り投げ、男はチッと舌を鳴らした。


??「っ…聞かされてねぇよ。俺は下っ端なもんでね、ただ近々"あの人"が来る。くっ…ハハハハッ!」






あの人……。



??「あーあ、俺もここまでか」






あなた「何を言ってっ…」



??「ふっ」




油断は禁物……なのにっ




何故思わなかった?考えなかった?



拳銃が2丁あるかもしれないって




あなた「んなっ…!待って!まだ聞きたい事は山ほど______________」




バンッ



あなた「っ……やられた」



此れは恐らく敵の策、此奴は私に"わざと"情報を流すように仕込まれていたのだろう。




あなた「元よりただの捨て駒ですか…腐ってますね」









皆さんにお伝えしなければ







あなた「もしもし、社長?ええ、今接触しまして___________え?乱歩さん?はい、元気ですよ。___________」

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