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第3話

PINK LEMONED < ルカ >
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2022/04/07 12:24
※ レオニ ルカ です 。
ピンクって , 恋愛って意味が込められてるらしいよ 。
あなた「  …ああ…イケメンで優しい紳士的な彼氏が欲しいよぉぉぉぉ…  」
ルカ「  …ふふ , あなた 。今日も元気ね  」
わたしは , 教室のセカイのとある教室で , そう叫んでいた 。
わたしの悲痛な叫びを聞いたルカさんが , 演奏を止めて笑っている 。
あなた「  だってルカさん !! 華のJKだよ!? 彼氏くらい欲しいよぉ !!  」
ルカ「  そうねえ…例えばどんな?  」
あなた「  そりゃもちろん , イケメンで優しい人だよ~~!!  」
ルカ「  うーん… KAITO…は何か違うし , レンもね… 志歩はどう思う?  」
志歩「  …それ , 私に聞くことじゃないでしょ  」
ルカさんが困ったように志歩ちゃんに問いかけると , 予想通りの返答が返って来る 。
あなた「  しーほーちゃぁぁぁぁんんん…  」
志歩「  …彼氏欲しいって言うなら , なんで女子高入ったの…  」
あなた「  ええ , だって志歩ちゃんたちみんな居るからさ??  」
志歩「  …そ 。 私 , そろそろ帰る。今日バイトだから  」
あなた「  えー , 志歩ちゃんはぐらかした!?  」
志歩「  はぐらかしてない。またね  」
ルカ「  またね , 志歩  」
あなた「  えええ~!! ばいばーい…  」
心做しか , 少し嬉しそうな顔をした志歩ちゃんは , あっという間に荷物をまとめて帰ってしまった 。
あなた「  うううう…志歩ちゃんはぐらかしたー!!  」
ルカ「  志歩はバンド一筋だものね  」
あなた「  ちぇ…あーもう , いっそルカさんと付き合っちゃおっかなー!!!  」
ルカ「  あらあら , …予想の斜め上ね笑??  」
そう言ってくすくす笑うルカさんに , わたしは話を続ける 。
あなた「  ルカさん優しいし , 魅力的だから , わたしが男なら惚れてたもん  」
ルカ「  そう?嬉しいわ。…あら , あなた 。もうそろそろ帰る時間じゃないかしら  」
壁掛けの時計を見て , そういう彼女 。
あなた「  え , ほんとだ!?!!教えてくれてありがとうルカさん!! またね!!  」
もうこんな時間か , ここでの時間は早いものだな … そう思いながら , Untitledを止める 。
あなた「  じゃあまた明日!!  」
ルカ「  ええ。待ってるわ , あなた  」
誰もいなくなった教室のセカイでただ1人 , ルカは座り込んだ 。
ルカ「  はぁ…あんなの反則よね…//  」

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