屋上
そして、入口の反対側にした
私は気づかなかった
この楽しい会話を、ある女に見られていたなんて
そして、その女は近づいてきた
そこでやっと気づいた
この3人、私の下手な演技にまで騙されるなんて……
気づいて着いてきてくれてもいいじゃん……1人にしないでよ…
着いたのは、使われていない校舎の、校舎裏だった
そう言って、耳元で何か囁かれた
「3人がどうなっても知らないよ?」
「どうなっても」は、意味がわからなかったけど、この人の事だし、悪い事だろうとは思う。
だから、喋らないと決めた。
本当は嫌だ。
だって、せっかく一人ぼっちの私に声を掛けてくれた優しい人達に、しかも転校生に、嫌な想いをして欲しくなかったから。
そう言って帰って行った
みんな……信じてね……
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。