第4話

ケーキ屋さん
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2019/03/01 10:48
明日は慧の誕生日。

だから今日ケーキを買いにケーキ屋さんに来た。




カラン カラン

お店の人(山田)
いらっしゃいませ~
私
どうも
私
あの、誕生日ケーキ屋やってもらいたいんですけど…
お店の人(山田)
かしこまりました。
お店の人(山田)
いつにしますか?
私
明日の午後でも、いいですか?
お店の人(山田)
大丈夫です。
お店の人(山田)
それなら、14:00はいかがですか?
私
お店の人(山田)
すみません、お客さん?


この名前、この顔、この声もしかして…

私
あの!
私
下の名前なんですか??


思わずこんなことを聞いてしまった。

中学生の頃にいた山田涼介くんに似てるんだよね、

確か料理は得意とか言ってたけど、

パティシエにはならないか、

お店の人(山田)
僕ですか??
私
は、はい…
お店の人(山田)
涼介です
私
り、りょうすけぇ?
涼介
涼介
はい…


う、うそ…

私
山田涼介?
私
あたしあなただよ!!
涼介
涼介
えっ…あなた?

まさか、こんな所で会うなんて。

彼は中学生の頃付き合っていた涼介。

高校で学校が別れ自然消滅してしまったのだ、だけど高校生の頃までは連絡は取り合ってた。

でも、あたしが機種変した時涼介の連絡先が分からなくなって、お互い連絡を一切取らなくなった。

それっきりあたし達は1回も会ってない。


私
そう
私
久しぶりだね、どう?
涼介
涼介
どうって笑
涼介
涼介
元気ですよ、夢叶ったし
私
夢パティシエだったの?
涼介
涼介
そうだけど
私
意外だわ~
涼介
涼介
なんか変かよ
私
似合ってるよ?
涼介
涼介
どうも笑
涼介
涼介
そんで、ケーキは?
私
あっ、名前なんだけど 「けい」 って入れてもらってもいい?
涼介
涼介
了解しました
涼介
涼介
あれ?
涼介
涼介
あなた弟か誰かいたっけ?
私
いやその~。


ゆっくりと涼介の前に左手を出した。

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