樹「あなた!風磨から頼まれてたやつ!これ着てきて」
ドサッと大きな紙袋が置かれ
樹「準備出来たらドア開けて」
と図書室の扉をパタンと閉めた
中身は
そこそこ高そうなパーティードレス
風磨っぽい色だなぁ
薄紫って
パンプスは濃い紫
ストールは薄ピンクで
なんだか化粧もしてない顔には合わたなかった
「樹、お化粧とかしてもいい?」
樹「おー、いいよ。鏡と化粧道具もあったの忘れてたわ、わり。」
またまたぽんと渡された鏡と化粧品
それからコテアイロン
化粧はいつもよりも丁寧に紫やピンクを使って
髪の毛はまとめつつふわふわになるように頑張った
「樹、できたあ」
すこし大きい声で呼ぶと
扉が開き
樹「うわ、それはやべぇって」
と謎の一言を発した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。