〜楽屋/あなたside〜
コンコン
翔吾さんに話しに行ってみようと思っていたら翔吾さんが来てくれた。びっくりしたけど、嬉しかった。
唐突にそう聞かれて思わず変な声が出てしまった…
表情がよく変わる人だな笑笑
それから私たちは色んな話をした。
好きな食べ物、好きな曲、メンバーとのエピソード…
たくさん話して、気づけば2時間が経過しようとしていた。
まだ話したかったな…
でも、翔吾には笑顔で楽屋を出ていって欲しいから、私も精一杯の笑顔でいよう
やった!!これでまた翔吾と話せる!!
翔吾は"バイバイ"じゃなくて"またね"といってくれた。また話したいと思ってくれた。
もしかしたら
そんなに深く考えてないかもしれない。
でも私はそんな少しのことが
すごく嬉しかったんだ。
だから私もまたねって返した。
その時の翔吾の嬉しそうな顔に
なんだか、心が苦しくなった…
私は翔吾のことが好きなのかもしれない
翔吾side
今日はあなたと色んな話をした。
最初は"翔吾さん"と呼んでいたのに、
途中から俺があなたと呼ぶようにしたらあなたも"翔吾"と呼んでくれるようになった。
あなたと話していたら時間なんて忘れてしまって、ふと携帯を見たらメンバーからLINEがたくさん来ていた。
それでやむを得ずあなたとお別れすることにした。
でももっと話したかったから、思い切って
って言ってみた。
その時のあなたの嬉しそうな顔に
自分まで嬉しくなった
それでまた話したいから、
って言った。
そしたらあなたも笑顔で"またね"
って言ってくれた。
その時のふと、
この笑顔を自分の手で守りたいと思ったんだ…
俺はあなたのことが好きなのかもしれない
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!