第2話

#1~卒業式~
3,428
2018/06/09 01:31
私は渡辺 真凜

今日、私は華鈴学園を卒業します
「卒業生、入場」
先生の合図で音楽がなる

一定の距離を保って私達は歩き出す
途中、卒業生による合唱では泣いている人が多く、声があまり聞こえない

私の隣にいる花は泣きじゃくっている
今始まる希望の道

今日までありがとうね

思い出の校舎と別れを告げ

今新たな扉開きはるかな年月経て

つぼみから花咲かせよう

つぼみから花咲かせよう
私達が歌ったのは川嶋〇いさんによる

『旅立ちの日に』
『卒業生、退場』
先生の進行で卒業式が終わりに近づく

退場したら、もうこの学校に戻ってくることはない

とても寂しい…けど、明日からは違う
パチパチパチ
在校生も泣いている中、私達は体育館を出る
花
まぁりぃんーーー(泣)
花は私に泣きながら抱き着いてきた
私と花は別々の道を行く
真凜
は、はぁなぁーーー(泣)
明日から花がいないと想像したら、涙が出てきた
クラスの子達も
「真凜!花!卒業しても友達だよーー(泣)」

「また皆で集まって馬鹿しようね(泣)」

「真凜ー花ー!大好き(泣)」
全員が泣いている
と、その時
担任の先生
泣いている所悪いんだが…渡辺!
真凜
は、はい?
私は泣いている目を制服の袖で拭きながら先生のもとまで行った
真凜
何ですか?
担任の先生
お前の大切な婚約者が来たぞ?(。-∀-)
先生はニヤニヤしながら言ってきた
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
あの日、涼介に
山田涼介
山田涼介
俺の婚約者になれよ
と言われた

私は嬉しくて、迷わず
真凜
はい!
そう返事をした…のに
山田涼介
山田涼介
え?マジで!?
涼介は驚いている
真凜
え、ダメなの?
涼介は腕でまた顔を隠すようにした
真凜
やっぱり熱あるんじゃないの?
顔が赤い
真凜
ねぇ、大丈夫なn
『大丈夫なの?』と聞こうとしたが、私は涼介に抱き締められた
山田涼介
山田涼介
ありがとう
私はびっくりしたが、涼介の背中に腕を回した
真凜
…うん
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
その日から私は涼介の婚約者となった

新聞記者は来る、報道陣は学校の前で待ってる

涼介が目覚ましテレビで言ってからは大変だった
最近は周りも静かになっていた…

が、担任の先生だけ違う
ガラッ
教室のドアが開いた

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