えー…
3年Z組 綾木あなたと申します。
私は今 ある意味大変な状況に落居っています。
実は私今日の日直でして、日直日誌書いてるんです。
そしたら…
前の席の河上さん(日直)がさっきからめっちゃ見てくる!!
いつも掛けてるサングラスを外して、綺麗な瞳があらわになっている。
あとヘッドホンも外してる。
正直言って…いや言わなくても恥ずかしい!
なので私は目をそらしてしまった。
この人!!
キョトンとして聞いてくるこの人!!
「恥ずかしいからです。」
ぁ あ ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!
間違えた!間違えたぁ!
いや、間違えては無いんだけど!!
恥ずかしい恥ずかしい!
そう慌てて訂正した。
すると
ニヤっと意地悪そうに笑って意地悪にそう言った。
もうこの人!!この人ぉぉぉぉぉ!!
もう耳まで真っ赤なのが自分でも分かる。
と、可笑しそうに笑う。
私はこの人にからかわれたのか…。
でもそんな笑顔にキュンとしてしまう私がいる。
あ゛
しまった…つい。
…っていうか
キッパリ言った。キッパリ言ったぞ。
返って来た返事に驚いた。
思わず抜けた声を出してしまった。
私は皮肉混じりにそう言ってやった。
ハズなのに、
「安心するでござる」と返されてしまった。
安心できるわけない。
この人…
ハァ…
一緒にいるとある意味心臓に悪いな…。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!