第11話

EP 10
1,904
2020/02/02 02:31


「げっ……」



ドアのところにいたのはころん先輩だった





「…げっ て、、それはないでしょ」




ころん先輩が呆れたように言う





「すみません、つい本音が」



ころん先輩は私のことが苦手



だったらこっちも全力で塩対応





「はぁ、で?なんで1人で掃除してんの」


柱に寄りかかって腕を組んでいる


なんとも偉そうな……


「…他の2人は用があるみたいなので帰りました。それより、何で先輩が2階にいるんですか」



この学校は人数が多いため1学年で2フロアを使っている


1、2階が1年、3、4階が3年、4、5階が2年



どの学年もF組まであり、3クラスごとに階が変わる

ABCは上、つまり2年B組のころん先輩は5階のはず


「僕?僕は人を探しにきたんだよ」



きっと花音のことだろう





教えてあげるか



「……花音なら帰りましたよ」



「あっそ」





そういうところん先輩は突然私の方に寄ってきてほうきを奪い取った


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