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第2話

2.孤立主義
通い慣れた道を歩く

鳥のさえずり 子どもたちの笑い声
木の葉の囁き 僕の足音

音楽も聞かずに歩く僕にはたくさんの音が聞こえてくる

自然の音 嘘偽りない声
僕が今、確かに耳にしているものは、きっと素晴らしいものなのだと思う

だけど、それをひどくうざったく思ってしまう僕は醜いだろうか





学校の門をくぐった

何度も目にしたこの校舎に憂鬱な気持ちを抱えたまま入っていく

重い足取りで階段を上り、やっとの思いで教室に辿りついた

ガヤガヤガヤガヤガヤ

1歩足を踏み込めば、僕の耳はさっき聞いていたものなんかよりもずっと聞き苦しい雑音で溢れかえった

せめて学校ぐらい居心地のいい場所にしたかった

今更になって、自分の親を恨みたくなった
いや、多分、もう気づかないうちに僕はだいぶ前からあの人を恨んでいたんだ

僕が通う学校は大規模で1学年10クラスのいわゆるマンモス校だ
多分、こんなにも生徒の数が多くなってしまったのは、ここ最近の合格基準の甘さが原因だろう
そのおかげで頭のいい奴とそうでない奴との差が広くなってきている

そして、僕みたいな冷淡でつまらない人間にここが合うわけがないのだ
だって、いつでも誰かと群がりたがるテンション高めの集団、いわゆるパリピがたくさんいるのだから

対極の人間が多すぎて、今にも息が詰まりそうなほどだ
僕側の人間なんているのだろうかと時々真剣に考えるが、今のところ出会っていない

少なからず、この教室には存在しないと断定した



もともと騒ぐのは好きじゃないからこれでいいのだけど
楽だからこれがいいのだけど










僕は孤立主義だからこれでいいのだけど……

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ñon🌙
ñon🌙
こんにちは🌙未熟者ですがよろしくお願いします ・第20回プリコン作品 「冷えた心に温もりを」引き続き連載中 ・お題チャレンジ中の作品 「私、タピオカに興味ないので」連載中 ・第21回プリコン参加中 「次、生まれ変わるときは たった1人の存在に」 主にプリコンとお題チャレンジに沿った作品制作をすると思われます 更新速度は、あまりいいとは言えませんが、読んで頂けると嬉しいです(*>_<*)ノ
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