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第12話

12.恐怖の知らせ
「白川さん、毎日、いろんな本を、探しまわってる、みたいだけど、1日で、読み終わるの?」

ぎこちない喋り方はまだまだ直っていないが、少しだけ話しかけることへの抵抗がなくなった僕は素直な疑問をぶつけた

「いえ、本はもう既に借りてあって朝読書の時間とか夜、寝る前に読んでるんです
放課後はどんな本があるのか、次は何を読もうかを考えながら見ています」


「そうなんだ。でも、白川さんなら、ほとんどの、本のこと、把握していそうだけど」


「いや、そうでもないんですよ
1冊1冊じっくりと見て、少しでも気になったり、惹かれたりしたものがあれば、その場で読み込んでしまったりするので、気づけば、帰る時間になっているんです」


「なんとなく、見てるより、そっちの方が、すごいよ
その場で読み込む集中力も、すごいけど」


「集中力がすごいのは好きなものに対してだけです
本が唯一、私が興味を持っているものなので」


「そっか。やっぱり、すごいな
僕は、趣味なんか、何1つないよ
今までも、なかったし」


「これから、見つけられますよ」


「そう、かな」

彼女の言い方には説得力があった










ガラガラ

「えっ早くない?」


「違いますよ」

笑いながら彼女はそう言ったが、その後、先生が手にしていたものを見て、まずいという顔をした










「えっ漫画?漫画なんてあったんだ」


「そうです。数カ月に1回新しい漫画が入るんです
借りることは出来ないのですが、ここで読むことができるので……」

と言って、少し黙ってしまった彼女が再び口を開いたとき、僕の中でも1つ思い浮かんだことがあった


「その次の日は、人がたくさん来るんです」

予感は的中した

彼女が言っている人というのは、きっと、僕が嫌いなパリピな集団のことだろう

というよりここの学校の生徒はそれが大半を占めているのだけど

彼女も絶対的に苦手そうな










「そっか、ちょっと、やだね」

嘘だ。本当はだいぶ嫌だ


「はい」

彼女はきっぱりとそう返事した



やっぱりだ










とにかく、明日は様子を見て、その場の雰囲気でどんな行動に出るか考えよう










彼女から受けた知らせは僕にとっては恐ろしいものだった

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ñon🌙
ñon🌙
こんにちは🌙未熟者ですがよろしくお願いします ・第20回プリコン作品 「冷えた心に温もりを」引き続き連載中 ・お題チャレンジ中の作品 「私、タピオカに興味ないので」連載中 ・第21回プリコン参加中 「次、生まれ変わるときは たった1人の存在に」 主にプリコンとお題チャレンジに沿った作品制作をすると思われます 更新速度は、あまりいいとは言えませんが、読んで頂けると嬉しいです(*>_<*)ノ
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