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第18話

18.真実
そんなことを聞いてしまった自分に腹が立ったが、彼女を知りたいという気持ちには叶わなかった










「こっちに来て」

そう言われ、今度は隣の寝室に移動する

そこには、小学校低学年ぐらいの男の子が眠っていた

「私の弟、小学2年生だよ」

ここに座ってと彼女に促され、お互いが向かい合う形になった








彼女がゆっくりと口を開く

「私がね、中学1年生のとき、お母さんが亡くなったの。
原因はガンだったよ
それまではね、極普通の幸せな家庭で暮らしてた
でも、お母さんが亡くなってから、建設業で働くお父さんは私たちを養っていくために死にものぐるいで仕事を頑張ってる
だから、親と子が接する時間なんてないの
もちろん今も」

彼女は、今にも泣きそうな顔で話を続けた

「それで、見ての通り、弟はまだ小学2年生
面倒とか看病とかは忙しいお父さんの変わりに私がやらなくちゃいけない
お母さんの変わりだからさ、家事とかも」


僕はただただ黙ってそれを聞いていた

「今回は、弟が風を引いて、私が看病するために欠席したら、自分も移った
だから、欠席が長引いただけだよ」


「そうだったんだ……」

僕は、返す言葉が見つからなかった










だから、彼女をそっと抱きしめて、"大丈夫"とだけ呟いた

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ñon🌙
ñon🌙
こんにちは🌙未熟者ですがよろしくお願いします ・第20回プリコン作品 「冷えた心に温もりを」引き続き連載中 ・お題チャレンジ中の作品 「私、タピオカに興味ないので」連載中 ・第21回プリコン参加中 「次、生まれ変わるときは たった1人の存在に」 主にプリコンとお題チャレンジに沿った作品制作をすると思われます 更新速度は、あまりいいとは言えませんが、読んで頂けると嬉しいです(*>_<*)ノ
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