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第16話

16.行方
彼女が図書室に来なくなってから、ちょうど1週間が経った

一体、今、君は何をしているのか

どこにいるのか




これまで何も行動を起こせずにいた僕だけど、今日こそは、勇気を出すことにした










昼休み、2組の教室の前に僕はいた

なるべく、僕がパッと見た印象で話しかけやすそうな子を探した

近すぎて、分からなかったが、入り口に見覚えのある姿があることに気づいた

その子は僕と白川さんがいつものように図書室にいた時、本を借りに来た珍しい訪問者だったからよく覚えている





「あ、あの」

彼は僕のか細い声にすぐに気づいてくれて、それから、何かを思い出したような顔をした

「あ、図書室にいた……」

どうやら、彼も僕のことを覚えてくれていたみたいだった
確かに、図書室に入ったとき、僕らを見て、驚いた顔をしていたから、彼からしたら僕も珍しい滞在者だったのだろう





彼を呼び出して、廊下の人気が少ない場所まで連れて行く

そして、早速、彼に頼んだ

「し、白川さんのことについて、何か、知っていることはありますか
も、もしあったら、教えてほしい」

少し前のめりになった僕に驚きながらも、彼は丁寧に応えてくれた

「あっ、愛莉さんと仲良さそうでしたもんね
心配になりますね
愛莉さんは、一応、風邪ということで学校を欠席していますが、実際どうなのかはわかりません
家庭でもいろいろ……ありますし
もし、お見舞いに行きたいのなら、家が近いので教えましょうか?」


想像以上の神対応で言葉が出なかった

とても親切な彼に深く感謝する

「是非、お願いします」

手を合わせて、せめてもの敬意を表した








学校が終わると一目散に校舎を飛び出した

彼は部活があるということで、もらった分かりやすい地図を頼りに、路地を歩く



「ここだ……」

ピーンポーン








震える手で玄関のチャイムを鳴らした

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ñon🌙
ñon🌙
こんにちは🌙未熟者ですがよろしくお願いします ・第20回プリコン作品 「冷えた心に温もりを」引き続き連載中 ・お題チャレンジ中の作品 「私、タピオカに興味ないので」連載中 ・第21回プリコン参加中 「次、生まれ変わるときは たった1人の存在に」 主にプリコンとお題チャレンジに沿った作品制作をすると思われます 更新速度は、あまりいいとは言えませんが、読んで頂けると嬉しいです(*>_<*)ノ
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