無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第11話

11.新しい日常
翌朝、僕は朝のホームルームが始まる10分前には着席していた

他の奴らはできるだけ長く友達とたわむれていたいのか、5分前のチャイムが鳴ってさえも、席に着くのは数人で先生が来てからドタバタと自分の場所へ戻る姿がほとんどだった



今日は学年集会がある

だるいなと思いながらも体育館シューズをもって、素早く列に並んだ



体育館で並んでいる時、既に体育座りで待機している1組から4組までを一通り見渡してから、意図的に2組の列の方へ目をやった



僕が探していた人は意外にも簡単に見つかった

それもそのはず、いつもの落ち着いた様子とは違って、キョロキョロと誰かを探すような動きをとっていた

手でも上げて、合図を送りたいけど、そんなこと僕にはできないので、ただただ黙ってその姿を見ていた

ガン見するのは少し気が引けたけれど気づいてほしいという気持ちのが大きかった



列が整い、小さい頃からの聞き慣れた、前から順に座ってくださいという学級委員の号令がかかった所で彼女とアイコンタクトをとることができた



彼女は華のような笑顔をしてくれた










1時間目は苦手な国語の授業

でも、自然と頑張ろうと思えた









勉強は好きではない
だけど、いつもより憂鬱な気分を抱えずに授業を終えられたと思う



これも僕の生活が変わりつつあるからなのかと帰りの支度をしながら考えていた




相変わらず、気持ちのこもっていない挨拶を先生と僕たちで交わして、当たり前のような顔で、図書室に向かう









図書室を訪れてからまだ3日目だけど、もう僕の生活の一部として取り入れられてるのではないかと思った










扉を開けるともう彼女は本の世界に入り込んでいた



「あっ神崎くん!どうもです」

「白川さん、こんにちは」










これが僕の毎日でありたい

普通でありたい



きっと、これから、これが僕の新しい日常になってくれるはずだろう

そう思うと嬉しくて仕方なかった



僕にもちゃんと喜怒哀楽という感情があって怒りや哀しみだけでなく喜びや楽しさが存在していたんだなと安心した










僕は、そういう日常に憧れていたのかもしれない








シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

ñon🌙
ñon🌙
こんにちは🌙未熟者ですがよろしくお願いします ・第20回プリコン作品 「冷えた心に温もりを」引き続き連載中 ・お題チャレンジ中の作品 「私、タピオカに興味ないので」連載中 ・第21回プリコン参加中 「次、生まれ変わるときは たった1人の存在に」 主にプリコンとお題チャレンジに沿った作品制作をすると思われます 更新速度は、あまりいいとは言えませんが、読んで頂けると嬉しいです(*>_<*)ノ
恋愛の作品もっと見る
公式作品もっと見る