第3話

~ 手紙と写真 ~
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2021/09/07 16:23
毎朝5時半に起き、6時には朝ごはんを食べ
メイクをして髪を整え
天気予報と占いを見て家を出るのは7時半

これが私の朝のルーティーンだった

その後は7時52分の電車に乗り1時間半
乗り換えは1回、そして9時丁度に
学校の最寄りに着く。

入学して半年、私の中では
それがもう当たり前になっていた

貴方)あ!亜美おはよぉ〜!

亜美)あなたおはよ!

貴方)今日も1日頑張ろ〜!!

そして、授業が終わり2人でカフェに入る。
日が落ちる頃には私達は解散して
それぞれの帰路に着く

貴方)あ〜、、、笑
こう思い返してみると、、、笑

平凡できっと幸せなんだろう
この生活も、なんだか普通すぎて
つまらなく感じる

貴方)あの日淳太くんに会えたのが
きっと奇跡みたいな事なんだもんなぁ

なんて、最寄り駅から自宅までの
道を月を見上げながらつぶやく

時間は19時過ぎ、遅い時間でもないのに
この道はいつも人が歩いていない

そう言えば、淳太くんと会えた日から
1週間が経っていたが
その1週間で変わった事が1つある

貴方)(うーん、またか、、、)

いつもこの道を通るのは私だけだった
なのに、ここ最近は駅から私の家まで
私以外にもう一つ足音が聞こえるようになった

貴方)(きっと気の所為なんだと思うんだけど
なんかちょっとやだなぁ、)

なんて思いつつも、きっと同じ時間
同じ方面に帰る人がいるだけだろうと
考えるようにしていた

貴方)あ、ついた

気付けば家に着いていた

貴方)あれ?ポストになんか入ってる

不意にポストが目に入ると
白い封筒のようなものが
入っているのが見えた

貴方)あ、私宛だ

手紙の裏には松井あなた様へと
だけ書いてある手紙が入っていた

貴方)え〜誰からなんだろ

貴方)ん?まって、もうこんな時間、!
今日テレビに淳太くんでるじゃん!

手紙をバックに入れ家に駆け込んだ

ーーーーーーーーーーーーー

貴方)ふぅ、今日も疲れたなぁ

お風呂も終わり、自室に戻ると
明日の準備をする為にバックを開いた

貴方)あ、そう言えば手紙忘れてた

さっき入れた手紙が目に入った

その手紙の封をあけると
中には1枚の紙が入っていた

貴方)ただの手紙か
どれどれ〜?

貴方)え、、、

手紙を見た私はその内容に
背筋が凍り付いた

紙が1枚だけかと思っていたが
紙を開くと1枚の写真が挟まっていた

貴方)これ、私の写真、、、

その写真は私が一昨日
亜美とカフェにいる時の写真だった

その写真に亜美は写っていなくて
私だけを隠し撮りしている写真だった

そして、手紙にはこう書いてあった

ーーーーーーーーーーーーー

この日の服、とても可愛いね

すごく僕好みだよ。

ーーーーーーーーーーーーー

とだけ、書かれていた。

貴方)なんなの、これ、、、

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