第147話

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2021/03/30 23:09


天童「ぅい〜!ワカトシくんきょーも絶好調だネ〜!!」

牛島「そうだな。」

五色「次こそは勝ちます!!」

白布「いちいち張り合うな勝てる相手じゃねぇんだからよ。」

五色「そんな事ないです!」

川西「どこから来るんだかその自信は。」
試合が終わり、ゾロゾロとベンチへ来るみんなの顔は笑顔で。
あなた「お疲れ様です!」
私も釣られて笑顔になった。
鷲匠「お前ら。」

鷲匠先生が口を開くと一斉に静まり返り、目線が鷲匠先生に集まる。
鷲匠「ノート、見せたからな。 あとは自分の言葉でいえ。」
たった一言。そう言って「今日はもう終わりださっさと休め明日で最終日だからな。」といい一足先に帰って行った。


あなた「ぁ、ぇ…」
ノートの件はさっき見て号泣した私のためのページのことだろう。
あなた「み、見ちゃダメなやつでしたかね…?」
気まずくなり、俯き気味に言えば、「いや、構わん」と。
牛島「あれは見せるために書いたものだしな。」
そう、安心させるように牛島先輩が言ってくれた。
白布「悪か、った。  今まで。」

川西「ブタとか、その。思ってない。から、」
顔を逸らしながらもしっかりと謝ってくれた2年の先輩。
あなた「少し、悲しかったんです。
私何か悪いことしちゃったかなってずっと考えてました。」
ノートを抱きしめながらそう言うと顔を曇らせながら私の目を見る。
天童「今まで、たくさん酷いこと言ってごめん、なさい。」
慣れないように敬語を使う天童先輩。
瀬見「素直にお礼すらも言えなくて悪かった。」
頭を掻きながら俯いた瀬見先輩。


五色「いつも人のためになるように、部員のことを思って動いてくれてありがとう!!」
にこ!っと笑い、お礼を言ってくれたつーちゃん。
あぁ。ほんとに
あなた「全部許します、。」
叶わないな。


あなた「この合宿中、他のマネージャーの方を見て、私もあの学校でマネージャーをやれば、辛くなかったのかなって沢山考えました。」
ノートを抱きしめていた腕を少し緩め、みんなの顔を見渡す。
あなた「それでも、入部当初のこと思い出したら、辞めれなかったです。
先輩方一人一人が私を思ってくれてるっずっと言い聞かせてました。
同級生であるつーちゃんにも、主将の牛島先輩にも沢山励まされて助けられました。」
ぺこりと小さくつーちゃんと牛島先輩に向かってお辞儀をする。
あなた「ありがとう、」


あなた「白鳥沢バレー部に入ってから後悔も悲しさもありました。でも、」
ノートを見たら。


今の言葉を聞いたら。

あなた「それ以上に嬉しさと感謝が上です、!」


私、白鳥沢バレー部でよかった。

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