第99話

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2020/08/21 00:34

あなた｢えっ…と、川西先輩はもう少しゲスブロックでドシャットしてもいいかと…
読みは外れてるわけじゃないですし、でも天童先輩の方が正確だからそこだけは曲げずに…
し、白布先輩はいつもより気持ち上目にトス上げて貰って構いません。
牛島先輩はいつもよりためて飛ぶといいかと…｣

鷲匠先生に言われた通りアドバイスをする。

が

白布先輩からの視線が痛いので俯いている←

あなた｢い、いじょっ…な、…
以上ですが、ここは嫌だなどありましたか…｣

緊張しすぎて自分の舌を噛むという失態を犯す()

白｢牛島さんのことはセッターである俺がちゃんと見てる。
なんでコートにもいないお前がわかるんだ？｣

あなた｢え…な、なんでと言われましても…
分かるから…？｣

とても困るような質問をされしどろもどろになりながら答える。

白｢そんな感覚的な話をされてもｯ！｣

牛｢白布？何故そんなに怒っているんだ？｣

白｢牛島さん…！｣

牛｢あなたが言っていることは事実だ。
俺が選んでいるマネージャーがそんなに信用できないか？｣

白｢いや、そういう訳じゃ…！！
ただの疑問です…時間とってすみません…。｣

牛島先輩が圧をかけるように言ってくれたので白布先輩は諦めて黙りこくった。

あなた｢か、感覚じゃ…ないです…｣

白｢？｣

あなた｢選手の、癖…が、あるんです。｣

皆｢癖？｣

あなた｢みんなが気づかないような小さなものです。
例えば、白布先輩はトスをあげる相手は…相手のコート見て直ぐに決めますよね。｣

白｢なんで知って…！！｣

あなた｢相手コート見る時、白布先輩だけチラッと自コート全体も見てるんですよ。
これに至っては癖というかなんというかって感じですけどね。｣

あはは、と笑いながらいえば再度下を向いて黙りこくってしまった。

あなた｢えっと…｣

鷲｢まぁ、そういう事だ。
アドバイス活かせよ。｣

皆｢ハイ！｣


鷲｢にしても、癖…なぁ。｣

あなた｢一人一人の小さい行動ですよね…‪w
癖というのかなんというかって感じですけど。｣

斎｢ほんとよく見てるよな。｣

あなた｢私にできることはそれくらいですから！｣

鷲匠先生やコーチと話しながらノートを開く。

斉｢そのノートにはどんなこと書いてあんだ？｣

あなた｢どんなこと…？
うーーん…一人一人の弱点、その試合ごとにアドバイス、伸ばしていく点とかですかね？｣

パラパラと今まで書いてきたノートを見直して言う。

斎｢そんなに細かく…？！そのノート売れそうだな…(苦笑)｣

あなた｢そう言って貰えて嬉しいです｣((ﾆｺｯ

薄い会話をしながらコート内に目を向ける。

否

向けようとした

雀｢え？！！？！｣

かおりさんの大声が聞こえなければ。

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第100話 🦅

ﾒʓ👼🏻🐈

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。