あなた「木兎さーん…」
恐る恐る近づくと木兎さんより先に赤葦先輩が反応した。
赤「あなたさん!どうしてここに、もしかして僕に求婚をしに…?!
そんな、そういうものは男からするものじゃないですか!!!」
雪「赤葦〜?落ち着いて〜?」
赤「あ、すみません、取り乱してしまいましたね。」
赤葦先輩の声を聞いてかしょげて体育座りをして顔を伏せていたのにちょっとだけ顔を上げてくれた。
あなた「木兎さん!さっきのスパイク凄かったですよ!!」
私もしゃがんで同じ目線でにっこり笑って見せた。
光「…何点目…?」
赤(まさかの点で…?!)
雪(そんなのいちいち覚えてないでしょ…)
あなた「13点目です!
13点目決めるまで結構ラリー続いてたのに決められるなんて凄いです!
木兎さん、粘りでも強いなんて尊敬です!!」
赤&雪「覚えてるのッ?!」
あなた「え、あ、はい!」
少し驚かれたけど、まぁ記憶力はいいほうだからな、なんて思いながらまた木兎さんと目を合わせる。
あなた「私、木兎さんがバンバンスパイク決めてるところ見たいです!
でも、今の試合見てから、粘ってから決めるスパイクも見てみたいな!って思いました」((ニコッ
光「…俺すごい…?」
あなた「そんなの当たり前ですよ?
みんな知ってるじゃないですか!」
光「…へいへいへーーーーい!!!
俺さいきょー!!!!」
雪「上がるの早いわねぇ…」
白福さんは苦笑いを浮かべながら「ありがと〜」
と言ってきた。
あなた「せっかくの合宿は活かしたいと監督も言ってたので!」
赤「あなたさん、やっぱり結婚しませんか?」
あなた「ごめんなさい」
にっこり笑っていえば「諦めませんから(n回目)」と言われた。
そろそろ冗談もやめて欲しいななんて思ってるのは内緒だよ?←冗談じゃないですよ!!By赤葦
あなた「あんな感じで復活しましたけど…大丈夫ですか?」
鷲「上出来だな。」
フッ。と小さく息を吐いて笑った鷲匠先生。
あなた(鷲匠先生って笑えるんだ…!←)
鷲「相手を乗せたからにはこっちに何かしらアドバイスしろよ?」
あなた「分かってますよ〜
でも私が乗せたと言うより私は言われただけで…」
鷲「つべこべ言ってんじゃねーべ?」
あなた「はい…」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!