第117話

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2020/11/11 14:45
泣いて泣いて…涙が出尽くした。というほど泣いた。
あなた「話、聞いてくれてありがとうございました…」
重い瞼を頑張って上げながら言えばにっこり笑って「いいえ、もう大丈夫そう?」
と優しく聞いてくれた。
あなた「はい、大分落ち着きました。」

雀「そう…じゃあ今度は私が話してもいいかな?」
真剣な表情をしたかおりさんが私の目を真っ直ぐに見つめた。
あなた「ッ…はい。」
私もかおりさんの目を真っ直ぐに見すえて頷いた。


雀「私ね、さっきコーチ達に呼ばれてマネージャーの部屋いなかったでしょ?」

あなた「はい」
雀「実は、私、この合宿最後まで入れなさそうなのよね。」

あなた「えっ、なん、…!なんでッ…」
いきなりのことでびっくりして目を見開く。
雀「あ、ごめんね…その、詳しいことは言えないんだけど家の方で問題があったらしくって…明日の昼にはもう居ないんだ…」

あなた「そ、なんですね…」

雀「うん…、あ!でも頑張って早く帰って来るようにするから!!
ただ、やっぱり戻れないかもしれないから…そこだけよろしくね」
ギュッ…と私の手を握ってくれたかおりさん。
雀「じゃあ、私先に戻るね、食堂に行って保冷剤貰ってきな?
目、赤いまま部屋戻ったら心配されちゃうよ」
それだけ言って廊下を歩いていった。
あなた「…食堂、行こ…」
かおりさんに言われた通り保冷剤をもらいに食堂へ向かった。


ギイッ…

女子の握力では重いの部類に入る食堂の扉を開け、キッチンにある冷凍庫まで行く。
あなた「よかった…スポドリ冷やすために沢山あるから1つ借りても大丈夫だよね…」
冷凍庫に大量に入っている保冷剤をひとつ取りだし、自分のハンカチに包む。
誰もいないし、誰も来なそうなので席に座って目を冷やすことにした。


あなた(かおりさん、家の方で問題があったって…大丈夫かな…
合宿中でも戻らなきゃ行けないくらいだからほんとに大変なんだろうな。)
さっきかおりさんが言ってたことを思い出し、ふと考えてみる。
かおりさんにはさっきの事はもちろん、マネ業でお世話になっているから私に出来ることがあるなら手伝いたいし、力になりたい。
けど、家族の問題に私が首を突っ込んでいいんだろうか…?
あなた「もう、何も分かんなくなっちゃうよ…」

机に突っ伏し、かおりさんが言ってたことと、自分が無意識に口に出してたことを繰り返し繰り返し頭の中で考えた。
あなた「マネージャーって…大変だな…。」













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私の代理ちゃん描いてくださいって言って描いてくれる人、居たりしますかね…?🥺←調子乗るな
こんな感じの子なんですけど、良ければ描いてください…((
描いてくれた方、もしいらっしゃったらコメ欄で言って欲しいです!
見に行きます!
そしてアイコンにしたいんですッ!!((((((
以上雑談でした←

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