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第4話

唯一の友達
こんな僕にも、友達はいる。

……一人だけだけど。
郁人
よー凛雨
凛雨
おはよう、郁人いくと
それが彼__立川たちかわ郁人いくと

郁人は僕の前の席の机に荷物を下ろすと、椅子に横向きで座って、僕を見た。
郁人
今日もあいつと一緒に来たのか?
あいつ、というのは仁菜のことだ。

郁人は僕の前でほとんど仁菜を名前で呼ばない。
凛雨
うん、そうだよ。あと、さっきまで数学教えてた
郁人
あーそういや課題出てたな。しかも順番的にあいつ当たりそうだったっけ
凛雨
そうそう。だからどこ当たってもいいようにって、色々聞かれた
頼ってもらえた嬉しさが再度湧き上がってきて頬を緩める。

ふーん、と同調を零した郁人は少しの間僕を見つめ、疑問そうに尋ねてきた。
郁人
お前ってさぁ、告白しねぇの?
凛雨
……え
僕は言葉に詰まって、それから仁菜に聞かれていないか心配になって辺りを見回した。

仁菜は教室内の大分離れた場所で友達と笑っていて、郁人の言葉は聞こえていないようだった。

……可愛いな。
郁人
何思ってるかはだいたい分かるけど、それいつもあいつの前でもしてんのか?
凛雨
!?
何思ってるか分かる!?本当に!?え、じゃあもしかして仁菜にも……!?

でも、仁菜が気付いてるような素振りをしたことは一度もないし、接し方もこの16年変わってないから、多分好きってことは気付かれてないと思うけど……。
凛雨
……僕って分かりやすいかな?
郁人
まぁそうなんじゃね
凛雨
そっか……
もう少し隠さないと、と考える僕に、郁人が言った。
郁人
けど、お前の分かりやすいとこ俺は好きだぜ。なんか和む
凛雨
……え?
郁人
だからそのまんまでいーよ。変わらねぇ方がいい。俺は今のお前が好き
郁人は彼の座っている椅子の背もたれに頬杖をついて笑った。

嬉しかったけれど、僕は頭に被っているフードの両端を持って俯いた。

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ノア
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ノア
ノアです、よくラノ書いてます笑 小説を書くのが好きです^^* アイコンはりーちゃんこと莉兎から! ありがとね(*´v`) nanaやってます! 「月輝」という名前なので、見かけたら声かけて下さると嬉しいです(*´▽`*) 「カクヨム」というサイトの 『片想いの恋人〜この手は心に、届かない。〜』が面白いので、是非見て下さい!!オススメです! 【大切さん!みんな大好き✨】 妻&親友 星空姫 姉 颯。 双子の姉&神友 莉兎 妹 未絢、ユナ(千騎)、いな cocoa、藤原尊、ノヴァ、れんげ、葵
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