〜華恋の目線で〜
おはようございます、華恋です。
今日は2年の始業式です。。
(美羽と沙羅と同じクラスがいいなぁ。)
そんな気持ちで準備をしていたとき。
不意に部屋に飾ってあるテニス部全体の写真が目に入った__。
(もうちょっとで拓実先輩引退かぁ。)
そう、2年の私、田村華恋(たむら かれん)は1つ上の3年生の成瀬拓実(なるせ たくみ)先輩に片想いをしているのです、。
高校に入ってテニス部に入って失敗ばかりの私は同い年のみんなにあまりついていけませんでした。
そんなとき、広場で1人で練習をしていた私に声をかけ、一緒に練習をしてくれたりアドバイスをしてくれたのが拓実先輩で__。
部活で日に焼けた肌でニッコリ笑う先輩の笑顔がすっごく好きで、、声も仕草もがかっこよくて、、私と同い年の男子たちからも人気があるそんな拓実先輩のことがいつの間にか好きになっていたのです__。
もし先輩が引退したら会う機会が減っちゃうのかな、話さなくなるのかな、と。
そんなことを考えながら準備をして家を出て歩いていたときのこと。
そんな会話をしながら学校についたら、ちょうど門の前で美羽と沙羅に会いました。
そんな会話をして紙の前まで来て自分の名前を探し出す三人、。
私と沙羅はC組で美羽だけB組って書いてあって美羽は落ち込んでたけど、なんとか落ち着いて、それぞれの教室に入って行く__。
黒板を見て自分の先を探して席に着くとすぐに沙羅が駆け寄ってきた。
そんな話をしているとこっち側の視線に気づいたのか遥くんが近寄ってきた。
遥くんは男子からも人気で幼馴染の翔と仲が良いからたまに話しかけてくれるだけどあまり得意なタイプではない。
そのとき丁度チャイムが鳴った。
そして代わりの先生が来て始業式のため、体育館まで並んでいった。
その移動中に会った1つ上の拓実先輩の笑顔がとっても素敵で__。
でも、心の中は少し複雑な気持ちになっていた。
そのモヤモヤは消えることなく、式の途中も心の中に残っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。