3年前
私には双子の兄が居た
1人が空龍お兄様もう1人が大馳お兄様
私は特に空龍お兄様が大好きだった
楽しい時も,嬉しい時も,悲しい時も,辛かった時も
何時も一緒に居てくれた
お父様が大企業の社長だから
お兄様達は凄く期待されていた
だから私なんか居ないに等しくて...
何時も部屋で勉強していた.....
私もお兄様達に追い付きたかったから...
それでもやっぱり分からなくなるから
夜中に部屋を出て空龍お兄様に聞きに行ってた
勿論お父様とお母様に見つかったら怒られるよ
だからこっそりね
空龍お兄様は疲れてても笑顔で優しく教えてくれた
そう言えばね空龍お兄様部屋の中だと口調が変わるんだよ
空龍お兄様は家族の前だと何時も丁寧な言葉使いなんだけど
私が部屋に行くとその口調が砕けるの
それが凄く嬉しかった
口調が砕けて居ても空龍お兄様は優しかった
だけど.....
大馳お兄様は空龍お兄様と全然違った...
大馳お兄様は家族の前でも乱暴な言葉使いしてたから
大馳お兄様は家族が嫌いなんだと思う
家に居る時は何時もイライラしていたし...
だから私は大馳お兄様が少し苦手だった
だけど大馳お兄様が中3の時家を出て行っちゃった
お父様もお母様もあまり気にしていなかった
お父様もお母様も空龍お兄様を期待していたから
それから私は私立の中学校に進学して
空龍お兄様も名門の高校へ進学した
お父様とお母様は反対してたけど
空龍お兄様は寮暮しする事になったみたいで
少し寂しかった...
だけど...私ね......
それから3年経って今に至る......
.
私は....
こんなの望んでない......
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To be continued...
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!