僕たちはいつものように練習が終わって、みんなであなたが作ってくれた夕飯を囲む。
そんな時、大体は今日のレッスンの話だったり、僕たちの学校の話だったりが話題に上がる。
ジンヒョンが韓ドラによく出てくる大袈裟なオンマの真似をして言った。
ツボ浅ホソギヒョンがそれに爆笑している。
あなたが真っ赤な顔で隣に座る僕の腕を掴んだ。
僕が笑うとあなたが僕の腕をパシリと叩く。
そんなことを話しながらみんなで食卓を囲む。
いつのまにかあなたも自然と会話に入るようになって、僕たちが宿舎生活を始めた頃から一緒にいるような感覚だ。
…確かに問題はジョングクだ。
僕たちとですら慣れるまでにかなりの時間がかかった。
来週帰ってくるジョングクの反応を考えてみる。
おそらくあなたを認識した瞬間、警戒中のうさぎみたいに固まって話さなくなるだろう。
そして、ヒョンの後ろに隠れて出てこなくなるだろうな。
かわいいウリマンネの帰国に想像が膨らむ。
早く帰ってこないかな〜。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。