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そして月日は流れ…第7特殊消防隊が正式にできる前の事だった。
浅草に大量の"焔ビト"が発生した。
理由は分からない。分かることは、自然に起きたとは考えられないことだ。
外部の者が襲って来たのだろう。
大変だ。特殊消防隊も到着しないし…どうすれば……。
…なんとか受け止める事ができた。でも…
ゴゥゥン!!(爆発音)
そこで私達が見たのは"焔ビト"。でもただの"焔ビト"じゃなかった。
焔ビト「………。」
今まで見た事のない。角がついている、鬼の"焔ビト"…!!
その時、紺炉さんが紅と私を突き放した。
建物に当たって、身体中が痛い…。
一瞬だけ、紺炉さんの顔が見えた。
何かを悟ったように、絶望していたような気がした…。
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目が覚めたら朝だった。
特殊消防隊もいて、救助などをしている。
灰病。それはつまり、発火限界を超えたという事だ。
地面に大きな穴が空いていた。まさか、これを紺炉さんが一人で……?
…それと、先程から特殊消防隊の連中がこちらをみている。
私達の話をして何が楽しいのか……。
紅と紺炉さんを馬鹿にしてほしくない。貴方達は、なにも知らないくせに……。
これが、第7特殊消防隊ができるまでの大まかな経緯だ。
そして、この数ヶ月後に私は第8へ行くことになった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。