第16話

特殊消防隊ができるまで
1,807
2021/03/07 08:31


そして月日は流れ…第7特殊消防隊が正式にできる前の事だった。
浅草の人
キャァァァァ!!
浅草の人
川まで走れぇ!!!
新門 紅丸
…ッ!!
相模屋 紺炉
…!!ハァ、ハァ…
you
…ハァッハァッ……。
新門 紅丸
どうなってやがる…なんで一晩でこんな"焔ビト"化が起きるんだ…。
相模屋 紺炉
とにかく今は町民を無事に避難させねぇと…
you
…フーッ、フーッ…。
新門 紅丸
あなた、発火限界か…?
you
大丈夫。まだいける…。
浅草に大量の"焔ビト"が発生した。
理由は分からない。分かることは、自然に起きたとは考えられないことだ。
外部の者が襲って来たのだろう。
浅草の人
紺ちゃん!はやく火事を止めてくれ!!
浅草の人
このままじゃ町が燃えちまう!!
大変だ。特殊消防隊も到着しないし…どうすれば……。
新門 紅丸
ったく…次から次と…今行く…。
新門 紅丸
ヨロッ…(体制を崩しかける)
you
紅っ…!グッッ
…なんとか受け止める事ができた。でも…
新門 紅丸
クソ…息が…いくら吸っても酸素が…入っていく気がしねェ…
相模屋 紺炉
発火限界か…紅とあなたはここに残っていろ!
新門 紅丸
馬鹿野郎!!お前も似たようなもんだろ!!
you
駄目、紺炉さん…!!私も行きま…す。
浅草の人
紺ちゃん!!こ……こっちだ……
ゴゥゥン!!(爆発音)
you
…!!
新門 紅丸
な…!!
相模屋 紺炉
なんだあいつは……
そこで私達が見たのは"焔ビト"。でもただの"焔ビト"じゃなかった。


焔ビト「………。」


今まで見た事のない。角がついている、鬼の"焔ビト"…!!




その時、紺炉さんが紅と私を突き放した。
建物に当たって、身体中が痛い…。
新門 紅丸
何しやがる…!!
you
紺炉さん…っ!!!
新門 紅丸
紺炉!!!
一瞬だけ、紺炉さんの顔が見えた。

何かを悟ったように、絶望していたような気がした…。






目が覚めたら朝だった。

特殊消防隊もいて、救助などをしている。
you
紅…っ!!
新門 紅丸
…あなた!!
新門 紅丸
怪我は…
you
なんとか…紺炉さん…は?
新門 紅丸
…身体が炭化しちまった。
you
なら、灰病…!?
灰病。それはつまり、発火限界オーバーヒートを超えたという事だ。
相模屋 紺炉
大丈夫だ。そこまで深刻な状況ではない。

地面に大きな穴が空いていた。まさか、これを紺炉さんが一人で……?


…それと、先程から特殊消防隊の連中がこちらをみている。
特殊消防隊
あの三人が新設される"第7"の…?
特殊消防隊
荒くれ者と悪評高いが、そんな連中と一緒にされるとは…役に立つのか?
特殊消防隊
馬鹿野郎、向こうの地面を見てみろよ…
特殊消防隊
報告だとアレ…あそこでへたりこんでる男が一人でやったんだぞ…
特殊消防隊
聞くところによると…隣にいる小柄な方はこれ以上だと……
特殊消防隊
ウソだろ…
特殊消防隊
そんなバケモノ…仲間にするほかねェよ…!!
特殊消防隊
…でも、一緒にいる美人は浅草では『女神様』って呼ばれてるんだろ?
特殊消防隊
確かに!あれは女神様だろ!!
私達の話をして何が楽しいのか……。

紅と紺炉さんを馬鹿にしてほしくない。貴方達は、なにも知らないくせに……。



これが、第7特殊消防隊ができるまでの大まかな経緯だ。





そして、この数ヶ月後に私は第8へ行くことになった。



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