第1特殊消防隊。確か、聖陽教会を母体とし、特殊消防隊の中でもエリートな部隊…だったはず。
3人「はいっ!」
そして、私達は第1への潜入調査が始まった。
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潜入して初日、もう帰りたい……。
理由はまず、短期入隊する人の癖が強すぎる。
第5の人は強気に見えて臆病だし、なぜかいる第2の人はとにかく大きすぎる。
森羅とアーサーは元から癖が強すぎるから何も言わないけど。
いや、そこで疲れたんじゃない。森羅が第1の大隊長に組手の相手を申し込んだ。結果はもちろん大隊長の圧勝だった。
まぁ見た感じ、第1の管轄で人工的に"焔ビト"を作っていると疑うなら…第1の隊員の誰かなのか、それとも全員グルなのか…
怪しいと言うならば、バーンズ大隊長と中隊長3人だな。
この4人は特に動きを見ておかないと。
短期入隊した中で女子は私だけなので、部屋はもちろん1人で使っている。
…とても寂しい
え、前から女の子がこちらに突っ込んできて……
ドサッ!!
今のこの体制、周りからみれば私が彼女に押し倒されているようにしか見えない。
よく見たら先程、組手をしていた時に見かけた女の子だった。
よく分からないけど、これは喜ぶべき?
環は"焔ビト"を作っているようには見えない。
やはり上の者なのか…?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!