「なぁ俺もう帰っていい?」
や「馬鹿野郎まだまだ帰さんぞ」
画面越しに見える俺の部屋。
実は…
「今日は何?」
ひ「テンション低すぎだろwww」
や「ゆうたなかなか帰ってこないドッキリ
ー!」
「はぁ…まじでやんの?」
や「やりますよ。この間あなたの出た動
画、これ非常に伸びがいい!」
ひ「数字人間が!!」
あ「悪質〜…」
や「あなたには始発で帰ると伝えてもらっ
てます。」
「朝5時過ぎって言ってる」
……まじごめんあなた。
俺全然遠くもない、やまとの家いるんだよ…。
企画始まったばっかだけど、もう既に帰りてぇ。
昨日あなたが寝ている間に仕掛けた隠しカメラで、スマホを握りしめるあなたが見える。
う「あ、寝っ転がった可愛いぃ〜♡」
ひ「昼寝すんのかな?もう夕方だけど」
「多分このまま夜まで寝る」
思った通りあなたは寝始めた。
まじか、少しは寂しがってくれよ…。
携帯を触ったり、時々メンバーと話しながらパソコンの画面に映るあなたを見ていた。
や「さてゆうたくん、携帯を渡しなさい。」
「は?何で?」
や「あなたからの連絡は一切!返信禁止!」
「いやいやいや」
ひ「やっばお前!鬼すぎ!」
や「毎日毎日朝から晩まであなたと一緒に
いるんだから!それくらい我慢しろ!」
「超ブラック」
半強制でスマホを取られ、あなたと連絡が取れなくなった。
……まぁでも
ずっと俺からの返信がなかったら、少しは気にするのかな…とか思ったり。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。