『ねぇ』
パソコンを開いて作業していると、猛烈な視線を横から感じた。
ゆ「何?」
『いや…逆に何?』
ゆ「ただ見てるだけ」
『そっかぁ』
パッと画面に視線を戻し、動画の編集に戻る。
相変わらずゆーまのトークはカット多いな…w
ゆ「何ニヤけてんの」
『いつまで私の顔見てんの?』
ゆ「飽きるまで」
『早く飽きてね』
…ゆたに見られながらだと集中できない。
ちらって横見たら、頬づえついてこっち見てるんだもん。
気にしないよう画面に張り付き、なんとか1つの動画の編集が終わった。
『ふぁ〜…』
ちょうど横にいたゆたの肩にもたれかかり、疲れた目をこする。
ゆ「お疲れ〜」
よしよしっていうよりも、わしゃわしゃ頭をなでてくるゆた。
『やまと達まだかな?遅いね』
ゆ「ん〜もうすぐ来るんじゃね?てか俺が早
く着きすぎた」
『確かに、ゆた今日早いじゃん』
ゆ「あなた絶対寝てると思ったのに普通に
編集してるしビックリしたわ」
私だって早起きくらいする!
って言いかけて、
気づいたらそのまま寝ちゃってた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!