第25話

第23話
3,740
2021/08/16 09:00
ある日、乙統女様の部屋へ行くべく廊下を歩いていた。
東方天 乙統女
東方天 乙統女
______
天谷奴 零
天谷奴 零
___
部屋の前に着くと、天谷奴零と乙統女様の声が聴こえてくる。



私は耳を傾け二人の会話を聞いていた。
東方天 乙統女
東方天 乙統女
今日は何の用です?
天谷奴 零
天谷奴 零
お前が呼び出したんだろ?
東方天 乙統女
東方天 乙統女
はぁ。そうでしたね。
天谷奴 零
天谷奴 零
あなたの事だろ?
東方天 乙統女
東方天 乙統女
はい。あの子はこの言の葉党が政権を握るまでは役に立つのですがそれからとなるとやはり不良品となるのです。
天谷奴 零
天谷奴 零
何故だ?
東方天 乙統女
東方天 乙統女
あの子には感情を備えているでしょう?それでは駄目なのです。次は完全なる人造人間を作っていかなければ。
天谷奴 零
天谷奴 零
つまりそれを俺が作れと?
東方天 乙統女
東方天 乙統女
はい。
天谷奴 零
天谷奴 零
対価は___
東方天 乙統女
東方天 乙統女
それでしたら__
山田 あなた
(私が…不良品?)
山田 あなた
(何それ…。)
山田 あなた
(新しいのを作るの?)
山田 あなた
(私はこれからどうなるの…?)
そんな思考がぐるぐると頭の中を過ぎり、気づけば頬には一滴の雫が流れ落ちていた。



そうして外を見れば約9年ぶりの大雨が降っていた。
山田 あなた
(この天気もまるで私の感情のようね。)

そうして私は部屋へと戻って行った。























next⇢

プリ小説オーディオドラマ