う , それは … 困る …
いつも通りのバイト終わり ,
スングァンが突然
" みかん貰いに来て ~ " と
声を掛けてくれた .
行くことに抵抗ないにしろ ,
私は家に母を置いてきてしまっているし
今から済州島となると
かなりの出費と所要時間 ...
私はそれが要因ですんなりと
スングァンについて行けずいた .
スングァン は少し怒った顔で
私の腕を引き続けた .
どこか移動手段のあるところに
行くのだと思いきや
スングァンが私を連れていくのは
街のずっと奥の方 .
スングァンが足を止めたのは
誰にも見つからないような場所に佇む
大きな真っ黒いビルだった .
スングァンは息を飲んで
私の腕を掴み直しては
真剣な顔でそう言って
私をビルの中に連れ込んだ .
… 一体何が起こっているのでしょうか .
神様 , スングァンは友達ですよね , ..
神様 , 私死なないですよね , …
神様 ... どうか命だけは ...
私はそう , いるかもわからない神に
一生唱えながら
振り払うことの出来ないスングァンに
ついて行くことしか出来なかった .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。