あなたside
せっかく髙橋くんが話しかけてきてくれてるのに…
何言ってんだ私…。
やっぱ私、目合わせれない…/////
とりあえずこの空気から逃げないと…!
5つ重ねてあるコーンを持ち上げ、体育館倉庫に向かって、早歩きで歩いた。
また逃げちゃったじゃん…
私、バカだよね…。
海人side
あれ…俺嫌われた??
謝ってる理由もわかんないし
とりあえず追いかけ…るか?
なんか歩くスピード早くなってない…??
走る…か。
でもあんま着いてくとストーカーみたいで逆に嫌われそう笑
ー体育館倉庫の中ー
ガタガタ…
体育館倉庫の中は意外と暗くて、山下さんは今どんな顔してんだろ。
じーっと見つめてたせいか、
何も考えずにぼーっとしてしまった。
その時、
体育館倉庫の扉が閉まる音がした。
ガラガラガラ…
ガチャン!!
真っ暗な体育館倉庫の中にスマホのライトで光照らした。
な、なんにも喋んない…笑
壁ドンして逃げた大声とは別人みたい笑
でも、
そーいうとこも可愛い笑
これ、鍵閉められた系?
だって開かないもん笑
しかもなんで山下あなたがこんな個室に…
2人きりに…////
まじ恥ずい笑
あなたside
た、髙橋海人と2人きりっ…!?////
ど、どうしよ…。
なんか喋らないと…でも何言おう……。
違いますけども…笑
この人…テンパってる??
黙ってる時は
普通なんだけど
喋ってる時は
すごい焦ってるのがわかる笑
なんか…わかりやすくて可愛い笑
なんで本人の前で嬉しいなんて言うんだ私ーーー!!!!!!
絶対引かれたわーーーーー!!!
私の人生終わったわーー!
顔めっちゃ赤いって絶対!
今の絶対
私に合わせてくれた。
優しい…
そんなに優しくすると…
さらに好きになっちゃうじゃん////
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!