ー晴斗の部屋ー
晴斗side
晴斗は1冊の少女漫画を本棚から引っ張り出した。
俺が小学生の頃に
海人から貰ったんだ。
この少女漫画は海人が初めて買った
お気に入りらしい。
それなのに
どうして俺にくれたんだろう。
晴斗はゆっくり少女漫画のページをめくる。
この「恋のヤマイ」っていう少女漫画が
海人の一番好きな少女漫画だって言ってたっけ?
ほら、マンガ子とか書いてあるさ笑
名前のセンスよ笑
この少女漫画、1回読んだことあってさ。
あんま興味ないんだけどね?
実はこの「恋のヤマイ」って話、
男ふたりがマンガ子を取り合う…みたいな
話でさ。
うまく、まんが男くんがマンガ子をゲット出来たんだけど
まだ続きがあるらしくて。
まんが男くんのライバルのほん男くん…笑
(※ 名前のセンス悪くてすみませんm(_ _)m by作者)
ほん男くんがマンガ子に攻めていくらしく…
次の話気になるし…海人に頼んでみようかな…?
少女漫画をカバンにしまい、家を出た。
晴斗と海人は歩き出す。
俺もそんな彼女ほしーな。
なんか海人…気分いい笑
あなたが一生懸命話してる姿か〜…。
俺も見てみたいな〜………って!?
な、なんで俺がそんなこと思っちゃうの??
俺はあなたのこと諦めたんだよ??
海人を応援するって決めたんだよ??
なのにどうして???
あぁ〜やっぱり海人は今幸せなんだな。
俺はなるべく海人を応援するから。
なるべく……。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。