第20話

じゅうはち
545
2019/07/20 16:19
ー晴斗の部屋ー



晴斗side


晴斗は1冊の少女漫画を本棚から引っ張り出した。


俺が小学生の頃に

海人から貰ったんだ。


この少女漫画は海人が初めて買った

お気に入りらしい。


それなのに

どうして俺にくれたんだろう。


晴斗はゆっくり少女漫画のページをめくる。

この「恋のヤマイ」っていう少女漫画が

海人の一番好きな少女漫画だって言ってたっけ?

ほら、マンガ子とか書いてあるさ笑

名前のセンスよ笑

この少女漫画、1回読んだことあってさ。

あんま興味ないんだけどね?

実はこの「恋のヤマイ」って話、

男ふたりがマンガ子を取り合う…みたいな

話でさ。


うまく、まんが男くんがマンガ子をゲット出来たんだけど

まだ続きがあるらしくて。

まんが男くんのライバルのほん男くん…笑

(※ 名前のセンス悪くてすみませんm(_ _)m by作者)


ほん男くんがマンガ子に攻めていくらしく…


次の話気になるし…海人に頼んでみようかな…?


少女漫画をカバンにしまい、家を出た。
海人
あ、晴斗。
晴斗
あーおはよう
海人
ちょうどピッタリだね
晴斗
まじ?笑
海人
うん笑
息合うね笑
晴斗
そうだな笑
晴斗と海人は歩き出す。
海人
今日部活は?
晴斗
あー朝練?今日はなし!
海人
( ˙꒳​˙ )ふーん
晴斗
そういう海人はあなたと一緒に学校行かないの?
海人
うーん…誘っていいのかな?
晴斗
いや、いいでしょ笑
カップルなんだから笑
海人
そっか。
海人
でも今日はいいや。
晴斗
なんで?
海人
毎日あなたと一緒にいると心臓止まる。笑
晴斗
まじか笑笑

俺もそんな彼女ほしーな。
晴斗
なぁ
海人
ん?
晴斗
海人が小学生の頃にくれた少女漫画覚えてる?
海人
うん笑
覚えてるよ。忘れるわけないじゃん笑
俺のお気に入りよ?笑
晴斗
だよな笑
海人
それがどうしたの?
晴斗
あー…のさ。そのつづきをさ…
海人
あ!もしかして晴斗も少女漫画の世界が気に入ったの!?
晴斗
え…いや、そーいうんじゃ…
海人
それで?つづきが読みたいの??笑
晴斗
んー…まぁ。
海人
よかったぁ〜!!晴斗が少女漫画の世界に来てくれるだなんて思ってもなかったよ!
晴斗
そう?笑
海人
うん!だって、晴斗が少女漫画の世界に入ってもらうために、俺のお気に入りを預けたんだからね??
晴斗
え、そういうこと?笑
海人
うん笑
海人
よし、そうとなったら今日俺の家来て!少女漫画読み放題だから!
晴斗
あ、ありがと…笑
海人
♩( ´ー`* )♩
なんか海人…気分いい笑
晴斗
あなたもさ、少女漫画好きなの?
海人
うんーらしいね笑
少女漫画の話すると止まんなくてさ笑
でも一生懸命話してる姿見てるだけで癒される〜(*´꒳`*)
晴斗
そうなんだ笑
海人
うん笑
海人
あとね…
あなたが一生懸命話してる姿か〜…。


俺も見てみたいな〜………って!?


な、なんで俺がそんなこと思っちゃうの??


俺はあなたのこと諦めたんだよ??


海人を応援するって決めたんだよ??


なのにどうして???
海人
晴斗…?
晴斗
え?
海人
もー話聞いててよ!(๑•́ ₃ •̀๑)
晴斗
ごめんごめん笑
晴斗
それで??
海人
あ、でね?あなたって、意外と人見知りでさ!オドオドしちゃっててさ笑
海人
もっとハキハキしないとってこの前言ったらね?しょんぼりしてさ笑
それがめちゃめちゃ可愛すぎて死ぬ…笑笑
晴斗
へー…。
海人
なんかあなたって子犬みたいなんだよね〜
晴斗
そうなんだ…。
海人
うん笑
あ〜早く会って抱きしめたい笑
晴斗
(´∇`)そっか。

あぁ〜やっぱり海人は今幸せなんだな。


俺はなるべく海人を応援するから。


なるべく……。

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