第23話

ひとりぼっちと西畑くん.
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2020/10/18 11:16
あなたside


「だからちゃうって言うてるやろ!!!!」
『~っ、そんなん知らんもん!!』
「もう、、頭冷やしてくる。」
些細なことで喧嘩した。やらかした。
大ちゃんが疲れてるの分かってたのにわがまま、、。
だって構ってもらいたかったんだもん。
彼女の特権なはずだもん。
大ちゃんは別に良かったん、、?
モヤモヤと黒い感情だけが残る。
せっかく大ちゃんがいる休日の夜なのに、、
『また一人ぼっちじゃん、、』
こういうことで悩むのが嫌いな私は
自分のほっぺを強めに叩いてキッチンへ立った。





年上の大ちゃんに勧められてやっと飲めるようになったコーヒー。

っていっても大ちゃんが入れてくれるコーヒーに
こっそり砂糖がたっぷり入ってるのを実は知ってる。

ちょっと高い棚に入れてあって私の背では届かない。


『そっか、いつも大ちゃんが入れてくれるから、』
頑張って背伸びして取ろうとしてみる。

指の先がちょん、と当たるくらいで取れる気配はない。
『あ!取れそ、、わっ、!!!!』
ジャンプでとったら
がたん!と落ちたコーヒーの缶から粉末のコーヒーが飛び散る。
『うわぁ、、さいっあく、』
いろいろ思い通りにならなくて思わず

大ちゃんに「たすけて」‪ってLINEする。







一人で片付けてるとバタバタってすごい音がしてドアが開いた。

『、!?』

すっかり大ちゃんへのLINEを忘れてコーヒーの片付けにおわれてた、。
「もう!でんわで、て!!」
めちゃめちゃ息を切らしてそう言う大ちゃん。
「急に助けて、ってくるからなにかと思うやろ!」
「しかも何回もかけたのにでんわでぇへんし!」
「なんなん、!ほんまにもう、!!」
『ご、ごめん、。』
はぁーとため息をつく大ちゃんの手にはコンビニの袋。

多分中には…アイスが入ってる、よね。
「で?なにがあったん?」
呆れたような優しい笑顔で笑う大ちゃん。


そんな顔して笑わないでよ。
緊張の糸切れちゃったよ、ばか。
散々大ちゃんの胸で泣きじゃくったあと
事情を話したら

「ほんまあほ、」

ってデコピンされた。

片付けてコーヒー飲んだのはまた別の話。

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