第8話

❶❶🗝ない
897
2022/07/09 13:04
┉┉
番田..。お前だけは強く生きろ。
そのひと言だけが、俺の一生の心残りだった。
彼の笑う姿も、見た事があるはずなのに。
はずなのに。
沢山。たくさん話して、助けて貰っていたはずなのに。
  今は彼の、悲しげな顔しか頭にない。
言葉も出なくて。
ただ俺のせいだと心で叫んで。
番長
俺の..せいなのか?


  🔔
   突如鈴の音がなる。
┉┉
 『言ったろ強く生きろって』 
そんな声が、聞こえた。
  ─ 気がした。



直後、
俺の意識は途切れた。
肩から背中から、力が抜けていく。
番長
なんで...こんなこと..1回も...
番長
( 無かった? )
                    いや、あった。
そんなことを考えながら、意識は遠のいていった。
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俺は、怒っていた。
なんで、なんでいつも。
なな湖
なんで...突然変わってしまうの....
その目線の先には、二名からのメール。
番長
✉ )約束、まもりますから。
   絶対。絶対。
たけぉ
✉ )番長さんが、
   居なくなったみたいです。
たけぉ
✉ )あと、
   バレてるみたいですよ、決行日。
光のせいだ。勝手にそう思った。
番長が居なくなったのも。
俺たちに光が無くなったのも。
勝手に脳がそう判断した。
怒りが湧いて、同時に悲しみの波が押し寄せて。
なな湖
辛い..辛いよ...
なんでだろう。
光が悪いのに。
光は、、
光ってなんだ?
闇って..何?
               なんで..泣いているの?
                         俺は

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