そのひと言だけが、俺の一生の心残りだった。
彼の笑う姿も、見た事があるはずなのに。
はずなのに。
沢山。たくさん話して、助けて貰っていたはずなのに。
今は彼の、悲しげな顔しか頭にない。
言葉も出なくて。
ただ俺のせいだと心で叫んで。
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突如鈴の音がなる。
そんな声が、聞こえた。
─ 気がした。
直後、
俺の意識は途切れた。
肩から背中から、力が抜けていく。
いや、あった。
そんなことを考えながら、意識は遠のいていった。
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俺は、怒っていた。
なんで、なんでいつも。
その目線の先には、二名からのメール。
光のせいだ。勝手にそう思った。
番長が居なくなったのも。
俺たちに光が無くなったのも。
勝手に脳がそう判断した。
怒りが湧いて、同時に悲しみの波が押し寄せて。
なんでだろう。
光が悪いのに。
光は、、
光ってなんだ?
闇って..何?
なんで..泣いているの?
俺は
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。