そう言いながら、2人は周りをキョロキョロと見回す。
【ここで分かる情報】
⒈ここにあるもの
・ゲスペンと呼ばれたぬいぐるみ
・扉1
・扉2
・扉3
⒉各ものの情報
・ぬいぐるみについて。
喋るのと同時にくちばしも動いているのだが、
触ってみると普通のぬいぐるみ。
・扉1にはこう書かれている。
『Even monkeys fall from trees.訳せ。』
・扉2にはこう書かれている。
『音に心がのると、意に中る。羊が大きくなるとどうなる?』
・扉3にはこう書かれた紙が貼られている。
『絶望ってなーんだ』
ふじみやは、扉1の前に立って、そう呟いた。
その様子を見て、あるまもそちらへ向かう。
'その言葉'をあるまが言ったとき、まるで扉がその言葉に反応したかのようにガチャりと音を立て、開く。
空いた扉の先には、1枚の紙と猿の鍵があった。
気がつくと扉の傍にゲスペンがいる。
そんな会話をしながら、扉1を出る。
そして、向かいにある扉2の方へ進む。
2人は扉の前に立つと、首を傾げた。
2人の中に持った疑問は違うものであったが、質問を投げかけるのが同時だったため、少し笑ってしまった。
そう言われた2人は、より一層、首を傾げるのであった。
¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯ pǝnuıʇuoɔ ǝq oꓕ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。