第24話
stone04. 森本慎太郎の場合
【放送を自宅でみた慎太郎とあなた】
『この収録楽しかったよね。』
「楽しかったねえ。結構樹くんや髙地くんからも連絡くるんだよ〜。」
『えっうそぉ、あいつら何も言わないんだけど!』
あなたさんがメンバーと仲良くしてくれるのは嬉しい。
嬉しいけどさあ?
あいつら、あなたさんが俺の奥さんだってこと忘れてね?
「あとは、北斗くんと展覧会行ったし、きょもちゃんは舞台のチケットくれたから見に行った後一緒にご飯行ったし…」
うん、まあそこはいつも通りじゃない?
北斗もきょもも相変わらず容赦ないな。
「…あ、樹くんとはドライブした。」
『は!?いやそれ、樹アウトでしょ!!』
「ロケが早く終わって散歩みたいな。
ほら、この間京都のお土産買ってきたじゃない?その時。」
『えっあれ樹と買ったの…?!』
「そうよ。美味しかったでしょ?
ジェシーくんはテレビ局で控室が近いと分かればしょっちゅう遊びに来るよ。」
『ズルくね?絶対俺よりジェシーとの方が会ってんじゃん!』
「うーん、そうかもねえ?」
『髙地は?』
「髙地くん?髙地くんは…共演前に業務連絡みたいなメールが来る(笑)」
あ、うん。想像できるわー。
「でも、髙地くんも、慎が島ロケの時とか地方ロケでいない時は北斗くんときょもちゃんと一緒に凄い連絡してくれるから…みんなかわいいねー(笑)」
わたしが寂しがってるとでも思ってるのかな?
なんて笑ってるけどさあ。
『……まさか、あなたさん狙われてない?大丈夫?』
いや、腹抱えて笑う?!
大真面目なんだけど俺!すげえ心配!!
「まさか〜、みんな可愛い弟だよ。 」
あなたさん、ちょっと抜けてるとこあるからなあ。
「…あ、ほら。言ってる側からきょもちゃんからLINE。」
『なんて?』
ほら、これ。って画面を見せてくるあなたさん。
うわ、まじでめっちゃLINEきてんじゃん。
M月D日
「だって〜。ふふ、きょもちゃん可愛いねえ。」
『あなたさんが懐かれてる理由がわかるよ、俺。』
「うん?」
この人、誰にでも優しいしなあ。
俺が大好きなんだから、そりゃあいつらだって懐くよなー。悔しいけど。
『ねぇ、明日オフでしょ?あいつらばっかじゃなくて俺にも構ってよ。』
「ふふ、いいよ。お出かけしよっか。」