第18話
stone03. 京本大我の場合
忙しい中厳しいだろうけど、挙式したい。
そう自分のマネージャーに相談した筈なのに、きょものマネージャーと事務所とって色々巻き込んでいって、どうせだったら特番組んでもらいなさいよ!ということに。
テレビ局サイドもおもしろそう!となんでか乗り気で、密着されながら式の準備をして、順調に当日を迎え、特番の放送も終えて、約1年。
どういうわけか、特番を機に2人での仕事が増えていった。
きょも主演のドラマ主題歌をわたしが担当したり、雑誌のインタビューを2人で受けたり。
1番驚いたのはネット配信ドラマのW主演。
刑事もので、先輩刑事のきょもと部下のわたしのバディもの。主題歌まで2人で担当することになって、配信限定で曲をリリースすることも決まっている。
今日も、配信ドラマの雑誌インタビュー。
ーーー”結婚特番から様々なことがあった1年でしたが、中でも先日発表されたW主演には驚きました。お話を聞いた時の率直な感想と、現場での様子は?“
山本(以下、山)「正直いうと、なんでわたし?でした。演技のお仕事は今までしたことがなかったので。今では素人なりに、出演者の皆さまの足を引っ張らないよう頑張って撮影してます。大変だけど…違う自分になれるのは楽しいです。現場でのきょもは、ドラマ慣れしていることもありとても頼りになる存在です。」
京本(以下、京)『2人で仕事ができると聞いた時は素直に嬉しかったです!現場ではスーツ姿のあなたちゃんがめちゃくちゃかっこいいので、スタッフさんたちと毎日カッコいい!って盛り上がっています。』
ーーー”主題歌もお2人が担当されますよね?“
山:「そうですね。ありがたいことに主題歌を担当させていただきます。歌詞はわたしが書いて、きょもが音をあててくれました。編曲なんかはいつもお世話になっている方々にお願いして。」
京:『あなたちゃんがドラマに合った素敵な歌詞を書いてくれたので、それに合った曲にしたくて色々考えました!』
ーーー”一足先に聞かせていただいたのですが、デュエットだけどハモリが多いですよね?お2人のこだわりがぎゅっと詰まっているように感じました。“
山:「ただ男女が歌っていても、それってなんだかつまらないじゃないですか?じゃあ、お互いのどこを生かせるか?って考えたら、やっぱりきょもの魅力である綺麗に伸びる高音を聞かせたいなって思って。結果、ああなりました。」
京:『俺は2人で主旋律でも良かったけど、出来上がった曲を聞いてあなたちゃんの言っていることに納得したんだよね。2人で決めたけど、俺じゃなくてあなたちゃんが下ハモっていうのは、本人の希望です(笑)』
ーーー”お2人での仕事が増えることによって、なにか変わった事はありますか?“
京:『はい!あなたちゃんが、2人きりの時は大我くんって呼んでくれるようになりました!』
山:「それは仕事は関係ないですね〜(笑)2人の仕事が増えたことで、やまきょもと呼ばれることが浸透してきた気がしています。
メディアによっては京本夫婦と呼んでくださることもあるんですけど、夫婦だからという理由ではなく、ただの男女として扱って頂ける方が仕事上では嬉しいですね。」
京:『やまきょもって呼ばれる方が嬉しいのは俺も同じ。
あとは、変化で言ったら、脱ペーパードライバー!今日みたいに一緒に現場入りすることが増えたので、少しずつ運転するようになりました!』
山:「でも正直きょもの運転はまだまだ怖いので、近場以外だとわたしが運転しています(笑)」
ーーー“そんな仲のいいやまきょものお2人ですが、ドラマ主題歌を歌う際のアーティスト名はやはりやまきょもですか?”
京:『やまきょも、ってファンの方が付けてくれた愛称なんですよ。なのでアーティストとして表記されるなら、京本大我×山本あなたになるんじゃないかなあ。』
山:「そうだね。今後も2人で曲を出すかどうかはまだ未定だから、その期待も含めて、きょもが言ったような表記になるといいな、とは思います。あとは音楽会社の偉い方次第(笑)それか、役名かな。」
京:『そこも含めて、楽しみにしていてほしい。』
ーーー“ありがとうございました。改めまして、結婚おめでとうございます。”
京:『ありがとうございます!式を行ったことでまた気持ちが変わりました。これからも応援よろしくお願いします!』
山:「ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。」