ガタンガタン___
毎員電車の中、高校へ向かう10駅の間。
入学当時はこのむさ苦しさのなか登校なんて不可能だと思っていたが、2年目の今はまぁ慣れたものだと思う。
今日も、いつものように登校して、勉強して、友達と騒いで帰る。
なんてのを想像するのが最近の日課。
今日はどこ寄って帰ろうか、なんて考えてた時だった。
不意に、誰かの手が私のお尻を撫でた
あれ、?
と思ったけど、一瞬の事だったから気にしていなかった。
そして、その1分も経たないうちに、今度は完全にガッチリと私のお尻を触り、揉んでいる。
その手首を掴み、振り返りその人を問いただす
なんでこんなに強気なのだろう。
そう思ったのもつかの間、こいつの手を掴んでるはずなのに、ほかの手がまたもお尻を這う。
ふとまわを見渡すと男だらけ。
しかも、私のことをまるで獲物のように見据えている
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。