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2018/03/05

第7話

心のモヤモヤの正体
昨日のは何だったんだろう??

「はづきは可愛いと思う。」

たくみくんの言葉が、頭の中を行ったり来たりしている。

授業もあんまり集中できなかった。

私が可愛いわけないじゃん!

親戚のおばさん達にもなかなか言ってもらえなかった。

「はづきちゃん、相変わらず暗いわね。」

って、親戚のおばさんがお母さんに話してるのを、よく聞いた。

聞こえてないと思ってたかもしれないけど、普通に聞こえてた。

小学生だった私は、パニーちゃんをぎゅっとして泣いた。

それがあたりまえだった私が、可愛いって言われた…!?

でも、自信ないの見て、お世辞で言ってくれたのかも…?
たくみ
あのさ、
はづき
わぁ!!
いろいろ考えすぎてて、今日1日意識がないような感覚で過ごしてたみたい。
もう放課後!?

っていうかたくみくん…!!
たくみ
なんでそんなに驚いてんの?笑
はづき
いや、別に!!
はづき
あっ、ご要件は!?
たくみ
今日も、行っていい?
はづき
だ、大丈夫だよ!
たくみ
じゃあ、行くか。
あぁ、どうしよう。
昨日のことがあったから、普通にできない…

たくみくんは、全然普通。
別に気にしてないよね。
たくみ
あのさ、これ。
そういって差し出したのは、パンダのキーホルダー。
はづき
えっ?
たくみ
やるよ。
昨日帰りに見つけて、勢いで買っちゃった。笑
はづき
え、いいの!?
ありがとう!
はづき
可愛い~♡
たくみ
おお、よかった。
そのパンダのキーホルダーは、パンダがぬいぐるみになってて、そのパンダがバックを持ってる、可愛いキーホルダーだった。
たくみ
それ、バックの中、あとで見て?
はづき
バック?
私がそのバックを開けようとすると、
たくみ
おい待て!
今じゃなくて後ー!
すごい勢いで止められた。

なんなんだろう?


その日の夕方。

たくみくんが帰って、思い出してパンダのもってるバックを開けてみる。

紙…?

開いてみると、


「夜8:00駅前集合」


それだけ書かれていた。

え?

なんで?

呼び出しをされたのは、人生初。

しかも、夜??



8:00

私は書いてあったとおり、駅前に行った。
はづき
たくみくん!
ごめん、待たせた?
たくみ
いや、全然。
ごめん、急に呼び出して。
はづき
全然いいけど、どうしたの?
たくみくんは下を向いた。
たくみ
わざわざ呼び出して、かっこ悪いと思うんだけど、その……
はづき
うん、
たくみ
あー、なんつーか、その…
あれよ、昨日の!
可愛いって言ったの、忘れて!
はづき
え…
たくみ
違う!
はづき
え??
たくみ
違くて、俺が言いたいのはそんな事じゃなくて!
たくみくんは、少しためらって言った。
たくみ
はづきを誰にも取られたくないんだよ!
はづき
え???
暗くてよく見えないけど、たくみくんの頬は少し赤らんでいるように見える。

それを見たら、私まで、なんだかドキドキしてきた。
たくみ
はづきと話す前までは、暗い子なのかなって思ってた。
でも、話してみたら、本当は明るかったし、一緒にいると楽しいなって思える。
はづき
そっか。
私も、たくみくんがいなかったら、ずっと1人だったよ。
だから、友達ができてすごく嬉しかった!
たくみ
違うんだよ!
友達じゃ嫌なんだよ…
たくみくんが突然私の肩をつかんで言ったから、びっくりした。

そして、いかにも本気な表情で、私の目を見つめてくる。

どうしよう、目、逸らせない。
たくみ
俺は…
たくみ
はづきが好きだ。
はづき
えっ?
突然の告白に、心の整理がつかない。

こんなこと言われるの、初めてだよ。

鼓動がさらに速まる。
たくみ
話してるときに笑ってくれる笑顔がめっちゃ可愛くてさ。
照れながらもそう言ってくれるたくみくん。

素直なんだね。

私、昨日からずっとモヤモヤしてた。

こんな気持ち初めてで、なんなんだろうって、訳分からなくなってた。

でも、分かった気がする。

こんなにもドキドキするのは、きっと恋。

今まで感じたことのない気持ち。
はづき
わ、私も、好きかも。
たくみくんのこと…
言ってしまった。

でも、言えた。

今までの私だったら、きっと恋しても伝えられなかった。
けど、私は少し強くなれた気がする。

たくみくんのおかげで。
たくみ
はぁ、よかったぁ…
他の人にはづきの可愛さバレないようにしないと!
はづき
何言ってるのー?
恥ずかしいけど、なんか嬉しい。
はづき
私、たくみくんが最初に話しかけてくれた時、すごく嬉しかったんだ。
たくみくんのおかげで、毎日楽しくなったし。
たくみ
マジで?
嬉しい~!
そう言って、たくみくんはにこにこ笑っている。
お兄ちゃんが卒業してから、よく家に来るようになった君。

君はこんな私を受け入れて、仲良くしてくれた。

好きになってくれた。

私は君のおかげで、自信を持てるようになった。
頑張れるようになった。
明るくなれた。


ありがとう。

大好きだよ。
こんな私でも、受け入れてくれる人はいたんだね。