ぺけたんside
ザカオが仲間になって2週間、若葉が死んで3ヶ月になった。俺たちは色んな証拠を集め、作戦を考えた。その結果シルクは俺1人、だほちゃん達はマサイ、ダーマに話をつけることにした。
作戦の決行は明日、その日は全員集合する日……
ここで決着をつける!!
次の日
俺たちはシルクの家に向かう。
全ての証拠を持って……
モトキは腕を骨折したのは転んだからと言っている。
数分後俺たちは動画を撮り、それぞれゆっくり過ごした。その間に俺はシルクを誘い出す。
シルクを誘い出すことに成功した。俺はモトキたちにアイコンタクトをとり2人を任せた。
そう笑って俺とシルクは外に出る。
あとは頼んだよ3人とも………!
マサイside
シルクとぺけが散歩に出かけたあとテレビをつけるとニュースが流れていた。
テレビ「今日未明、○○○中学校の女子生徒が、いじめが原因で屋上から飛び降り死亡しました。関係者によりますと、女子生徒はクラスメイトに殴る蹴るなどの暴行を1年以上受ていたということです。学校側は…………」
今も昔もこんなことが結構あるんだな……
いじめられてる側からすればこの先生きていくのが辛いんだよ………俺もシルク達に会うまではそうだった。
若葉のことは本当に美奈を突き落としたと思っていじめていた。だけど今考えたら俺のした事って昔の俺が受けていたことではないか?美奈が脱退した時、美奈は嘘をついていたのでは無いかと考えてしまった。
そう言ってだほが出したのは日記……?
そう言われ俺たちは日記を開いた。
それは女性の日記だった。
兄と生き別れになったこと、学生時代の楽しかった思い出、社会に出て仕事を始めた時のことなどが書かれていた。
そしてあるページに差し掛かった。
(日記)
今日は、職場でお兄ちゃんと再会した!
兄は元気そうだった。私たちはお互い会えてすごく喜んだ!!また兄妹仲良く暮らせる!
そんなこと思いながらその日は兄と過ごした。
話に聞くと兄は歌の活動以外にYouTuberグループの一員でもあった。お兄ちゃんは「いい仲間にあえた」って言って笑ってた。私はお兄ちゃんを応援しょうと思った。
そうか……この人は兄と会えたんだな………
歌の活動以外にYouTuberグループの一員でもある、どんなやつなんだろう?
ダーマもこの日記を真剣に読んでいる
読んでいくうちに事態は急変する。
・兄のグループの一員になったこと
・そのグループに新しく女の子が入ったこと
・その子に嘘を言われメンバーにいじめられたこと
・そのことを兄に相談できなかったこと
どこか見覚えがある、この出来事は……
そして最後のページに差し掛かった……
(日記)
もう、ダメだ……私はもう耐えられない。
ごめんねお兄ちゃん……せっかく会えたのにこんなお別れの仕方で……私もお兄ちゃんみたいに強かったらいじめられなくなったのかな?
お兄ちゃんにも相談していれば少しは楽になったのかな?メンバーでも味方はいたけど、その人の悲しそうな顔はもう、見てられない。だったら私は、この世を去ろう……メンバーはきっと私が居なくなれば元の仲良しグループに戻ってくれる。
お兄ちゃんごめんなさい、こんな私を許してね。
私は、お兄ちゃんの妹で良かったよ。
応援しているからねフィッシャーズのメンバー
ぺけたんを………
日記を読み終わり俺とダーマは驚愕した、ぺけの妹の日記だった。そして、その正体は……若葉だった
ぺけに妹が………?
そういえば、ぺけはずっと若葉と一緒にいたような…
しかも自殺した……………?
まてよ、今ぺけはシルクと………!
そう思い席を立つとモトキが入り口を塞いだ。
こうして俺たちの話し合いは始まった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。