また嘘を重ねてしまった。
この目的を果たすために私はどれだけの嘘をどれだけの人に付いて来たのだろう。
…美咲?
そこには男性2人に囲まれた紛れもない美咲の姿だった。
これは賭けるしかないわね。
姫様は一体何をお考えになっているのか、なぜ私が美波さんに間違われるのか。
何一つ謎が解けないままだったがこれが姫様の助けになるのであればとの思いで用意されたドレスに着替えた。
____
うーどうしよう、もうすぐ病院に着いちゃうよ。
美亜と海人は家に、美波はホテルに戻るべく別れた。
キュン
…幼なじみ、か。
海人が美亜の言葉に落胆している時、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!