ー廉ー
ダメだ、、、返事しない
くそ!
どうすればいいんや、、、
紫耀は目を見開く
廉から奪い取るようにしてスマホをとる
ダッ
廉が走り出す
スタッフ「えっ?ちょっ!!どうしたの?レッスン始めるよ!」
ダッ
スタッフ「ちょっと!紫耀くんまで!」
紫耀が走りながら振り向いて言う
そう言ってまた、前を向き直して走り出す
スタッフ「海人くんが?!」
事務所を出て、タクシーを待つ
スタッフ「二人!こっち!車出すから、早く乗って!」
ブーン
スタッフさんが運転しながら言う
スタッフ「海人くんどうしたのかな」
ー廉ー
俺らの夢はどうなる?
海人と紫耀と一緒にデビューするって、、、
手が震えた
そう言って紫耀が、廉の肩に手を置く
その手も、少し震えているように感じた
ー廉ー
そうだよな、海人ならきっと
落ち着け
落ち着け
大丈夫だから、、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。