『3対3って何?影山なんて言ったのアイツ…。』
菅原「あーえっとな、ざっくり言うと日向と影山が喧嘩して追い出されて、その後勝負させてくださいって言ってきたんだよ!」
『…ああ、それで?』
菅原「うちの主将が、今度の土曜日に日向影山ペアとこれから入る1年2人と勝負して勝ったらいいってことになった。」
『でも3対3って言ってたやん。』
菅原「まあ2年ら辺が入るんじゃないか?」
『ふーん。……面白そうだし、見に行くわ。』
私はニヤリと笑って言った。
菅原「ちなみに影山たちが負けたら、影山はこの1年間セッターとして出さないつもりらしい。」
『怖っ……。』
私はバレーを本格的にやってないから分からないけど、影山にとってそれは凄く嫌なことなんだろう。
『……菅原はポジションどこ?』
菅原「俺はセッター。」
『…怖くないの?』
菅原「何が?」
『影山という天才が入ってきたんだよ?自分のポジションが取られるとか。』
菅原「うーん……まだ分かんないべ!」
『……そっか。』
そう言って菅原はニカッと笑う。
どこまでも自由なヤツだ。
『ん〜決めた。』
菅原「何を?」
『私、マネになりたい。』
菅原「……え!?」
『まあどうせ2人いるんでしょ?私は多分やることないから、特別マネとしてやるわ。』
菅原「普段は来ないけど、練習試合とかは出るってこと…?」
『うん。菅原、主将に言っといて。』
菅原「いや自分で言えよ!」
『体育館に行くと絡まれるでしょうが!』
菅原「それでもダメ!今日の放課後一緒に体育館行くぞ!」
『えー菅ママ厳しい〜。』
菅原「棒読みやめろ!?」
その後もなんやかんやありながら、結局体育館に行くことが決まってしまった。
『クッソ菅ママ強ぇ……。』
---------------- 8×キリトリセン ----------------
短くてすみません!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。