第3話

episode 1 .
1,308
2021/08/22 06:00
──烏野高校 春──


『……一色あなたです、よろしく。』


私は烏野高校へと転校した。


先生が勝手に学校案内の人を決めていて、確か…"菅原"って言っていた。


だけど、昼休みに勝手にブラブラして探検するから、断った。



烏野は青城と違って学ランで、少しかっこいいと思ったのは秘密だ。



先生の話を一通り聞いて、休憩時間になった。


正直寝たかったけれど、質問攻めをされて寝れなかった。


MOB「彼氏いる?」


『いない。』


MOB「好きなスポーツ!」


『全部好き。……強いて言うならバレー。』


バレーって言った時、菅原って呼ばれてた人が反応した気がする。


烏野ってバレー部あるのか。




そういえば、隣の席は菅原って呼ばれてた人だった。


すごい偶然だ。


???「お、よろしくな〜!」


『よろしく。』


菅原「俺、菅原孝支な!バレー部!」


『…あー、そっか。』


バレー部あったわ。



まあその日は何事もなく過ごせた。


昼休みにフラフラ歩いてて、なんかすごく見られた気がするけど。


帰りにぼーっとしてたら周りは誰もいなかった。


『(帰ろ。)』


と思ってカバンを持ち上げると、菅原の机の上にプリントが置いてあった。


よく見て見たら、大事なプリント。



なんで机の上にあるのに忘れるんだと思ったけど、しょうがなく届けに行くことにした。


確かバレー部とか言ってたから、きっと体育館だ。


バレー部となると及川達を思い出す。


また会いたいなぁ。


なんて思ったりもしながら、体育館に行った。


案の定バレー部がいて、その中に菅原がいるのを確認した。


『菅原ー』


と呼びかけると、菅原と菅原が話していた数人が振り向いた。


菅原「あ、あなた!」


急に名前で呼ばれてびっくりもしたが、菅原が駆け寄ってきたので、プリントを渡した。


『今手元にカバンあるか分かんないけど、机の上に置いてあった。大事なプリントっぽいから持ってきたけど。』


菅原「あ!ごめんありがとな!」


『あ、うん。』


まあ関わりたくないからすぐ離れたいんだけどね。


???「スガ、その子誰だ?」


???「びっ美人……!!」


個性強そうな人達に絡まれてしまった。




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