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第1話

出会い
45
2019/03/30 01:55
好きとか、嫌いとか、もう分からない。
きっと、君の大っ嫌いを裏返しても、大好きには変わらない。
だって、嫌いの反対が必ずも好きとは限らないから。
男子
おい!そこの女子、邪魔だ…。どけっ!
!??私に話しかけてる?…

よし!ここは、
桜空
ばーか!
私がどかなくても、あんたが少しズレて歩けば解決する話でしょ?





















なーんて言えたら…。
てか、言わないとぉお、ぁあ。
また、同じ結果になる…。
男子
おい!あ?お前に言ってるんだけど?
聞こえてんの?
強い口調に、がっしりとした見た目、偉そうで、前髪が長く、目つきが悪い。
そして人を近づかせないだろう、その雰囲気。
そいつは、しっかりと私に指をさし、睨んでいる。
でも、今日から私は変わるんだ。だからっ…
男子
なんだァ?その目つきは…
あーーー。無理無理無理!!
ぜーったい無理………。
こわいよっ。。。
自分が変わるのも、こいつに反抗するのも…
桜空
す、すすみ…ま…せん…
ど、どいてしまった…。

結局、またこの結果だよぉ…。
高校生デビューとか言って、わざわざ家から遠い高校に通うことにし、イメチェンしてきた努力した意味が無い。


中一で、見た目が地味と言うだけの理由でいじめらてきた私。

でも、中二から、話を合わせて下っ端にでることによって、少しだけ友達の輪に入れた。

でも、こんな自分はやめようって、思ったのに。
下っ端は、奴隷は、……。
なのに、自らどいちゃうなんて!
男子
あーっと、ごめんね!俺の親友がっ!
そんなネガティブな私をスっと吸い込むぐらいの
イケメンだった。
話しかけてくれた子は、茶髪で、その隣は金髪。
いかにも目立つ、イケメンの二人。

てか、悪いのはさっきのアイツなんだから、
この2人に、謝ってもらうのは申し訳ない…
桜空
いえ、私こそごめんなさい…。
そういった私の頭を、茶髪くんはポンポンっとなでると、2人で目つきの悪い男を追いかけていった。
桜空
こんな、イケメンはじめて見た…。
思わず、イケメンって、声に出しちゃうくらいイケメンだった…。




てか、……ん?

今、思ったけど、あの制服、私と同じ高校…





わぁぁあ!!!
桜空
キラキラとした恋ができるかなっ。
でも、ここから、本当に私の恋が始まるなんて、
このときは思いもしなかった。



きみのとなりに居たいなんて──────。

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