その後普通通りに授業を受けた
けど
莉音とは話さなかった。
家へ帰っていると…_。
『まーくん??』
「みぃな。」
『ひさし…ぶり?笑』
『あ、そうだ1つ聞きたいことがあるの。』
「なに。」
『私が不登校の時、ゆいね何かあった?』
「いじめられてた。女子に。」
『なんで…?』
「俺お前に告ったあと、ゆいねに告った。」
『そ…うなんだ。』
「自分で言うのもあれだけどさ」
『?』
「俺の事好きな女子がゆいねを恨んで。」
『あ、嫉妬…ね。』
「それでゆいねいじめてた。」
『まーくんそれでどうしたの?』
「俺好きな人できたから、ふった。」
『その好きな人って…?』
「今同じ中学の女子。」
『そうなんだ。』
「聞きたいのはそれだけ?」
『うん、いきなりごめん。』
「全然。」
ゆいね…
私はどうしたら、ゆいねを助けることが
できるのだろうか。
莉音。
ごめん。
やっぱりゆいねを助けないなんて
私にはできない。
莉音ごめん。
莉音が嫌いなわけじゃないよ。
信じてね。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。