次の日…
あれ、ない!?
『莉音私の机知らない!?』
「私も今探してる!慎見つかった!?」
「中庭にもないよ」
「絶対あいつらの仕業じゃん!」
「あいつらって??」
「美波ね隣のクラスのボス倒しちゃったの笑」
『莉音、私は倒したんじゃなくて救ったの!』
「俺見てたから知ってるよ?」
『見てたんかい!笑』
「な、何よあいつら…!楽しそうに。」
「ほんとにね-」
「どーする?」
「ねぇお前ら~それ誰の机~?笑」
「り、陸翔君!隣のクラスの美波って奴の笑」
「ねぇ、返してあげたら?」
「り、陸翔君が言うなら返す…!」
「ちゃんと謝りなよ?」
「はーい!」
「おーい慎!あったよー」
「お!マジ!陸翔ナイス!」
「俺天才だから笑」
「天才…? マジで言ってんの…!?」
「じゃあ神でいいや!」
「陸翔が神とか絶対違うわ~笑」
『あ、ありがとー!』
「「うん!」」
「おい俺が見つけたんだけど笑」
「俺が陸翔に教えたあげたんだけど?」
「でも見つけたの俺だし~」
「俺がいなかったら見つかってませーん」
「慎がいなくたって助けるもーんだ」
『ふ、二人ともありがとう!』
「「…!」」
「おい慎!なに照れてんだよ笑」
「陸翔もだろ!笑」
『笑笑』
これで終わると思っていた。
「なんだ陸翔君グルじゃん」
「最低かよ~」
「いや、最低なの陸翔君じゃないでしょ」
「あの女でしょ 二人もイケメンとってさ」
「欲張りかよ~ 男好きじゃん」
「明日、相原美波男好きって黒板書く?」
「いいね!全クラスに?笑」
「賛成!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。