「ほんっとにあいつら意味分かんない!」
『私別に気にしてないし…』
「私は許してない!」
『慎君達、女子達と仲良くなったんだし…』
「でも…良くないじゃん。」
『仲良くすることは良い事じゃん?笑』
「笑い事じゃないよぉぉ」
『私は慎君達、悪い人じゃないと思うし!』
「私もそうだけどさぁ…」
「「 美波! 」」
『え、あ、はい!』
「ごめん!俺ら…」
「最初から謝るんだったらするなぁぁ!」
『莉音!私は気にしてないって!』
「まぁ反省してるなら許す…」
「「 莉音様~っ 」」
『笑笑』
「笑笑」
「何よ!あいつら楽しそうに…!」
「ほんとにっ!私の陸翔君返してよっ!」
「私の慎君も~」
「ほんとに信じらんない!」
「陸翔君…あいつらに騙されて可哀想…」
「慎君も…」
「あ、そうだ!」
「なになに!?」
「うちらのモノにしちゃえばいいじゃん?」
「え、どうやって…?」
「うちら印象悪いし…」
「謝りに言って仲良くすればいけると思う!」
「そう簡単にいけるかなぁ?」
「陸翔君、慎君の良いところはなに?」
「優しいところ!」
「じゃあ許してくれるんじゃない?」
「そ、そうだね!」
「頑張って!」
「頑張る!」
「でも、美波いじめるのは変わらないからね」
「そうだった…」
「これも頑張ろっか。」
「だね!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。